BEATS AND LOVE

スピリチュアリティー、根本の癒し、ヒップホップ音楽とライフスタイルや考えあれこれ

違っていること、同じこと

この前、記事で「知覚」についてふれたので、
「シックス・センス」

beats-and-love.hatenablog.com

思い出して、数年前買って読んだ本を再読しました。

私の書いてることに共感して、ここを何度か訪れてくれている人がいたら、
きっとこの本も興味深く読めるのではないかな!と思い、紹介します。


『ぼくには数字が風景に見える』 

ぼくには数字が風景に見える (講談社文庫)

ぼくには数字が風景に見える (講談社文庫)

 

著者のダニエルは、ロンドン生まれのイギリス人で、
アスペルガー症候群、サヴァン症候群と診断されています。
共感覚があり、特に数字を見ると色や形や感情が浮かんでくるそうです。


知覚の仕方が大多数の人と異なる彼にとっては、
他者とのコミュニケーションも、「学習して」身につけるものでした。


私は、この本を読んで、
彼との「違い」よりも、むしろ共通点の方にばかり心を動かされたのです。


もちろん、彼の人生の歴史に刻まれている出来事や、
その独特な知覚の仕方の詳細において、彼と私とは大きく違っているのですが。

そういううわべのパッケージの下にあるもの、
感じ方の根柢に流れるものについては、
彼の書いていることが非常によく理解できて、せつないくらいでした。


「違っている」自分をじょじょに受け入れ、
ときに手さぐり、試行錯誤しながら、
自分なりのやり方を見つけ、
あきらめずに人とつながっていく彼の姿、

これはなんというのだろう…


美しい!とか、すばらしい!とかいう感情的な感想より、
私は、ただただ、

「ああ、ここにも同志がいた」

という、静かな連帯感のようなものを感じました。

そうですね、絵にするならば、
夜空を背景にひっそりと、何本もたたずんでいる、
しっかりした白い円柱のひとつを眺めているような感じです。


私自身も迷いながら進んできて、
今、思うに、


誰もが、意味があって、それぞれの知覚の仕方を携えて、
ここに降りてきた。

だから
、「世の中」の方から見た、いい・悪いとか、便利か不便かとか、
そんなことは問題じゃない。

それをどう自分が方向付け、役立てるか、なんだ。


あきらめたら、そこで、終わってしまう。
自分の世界から人を排除してもだめだし、
世界から自分を分離させてもだめ。

ここで、与えられた道具を使って、感じて、
観察しながら、関わって、目的を失わずに生きていく。


そうして、

それぞれの「違い」を尊重しながら、
根柢にある「同じ」ものを見つめれば、
拡大する世界と、一体感の、両方を得ることができる。


(閉じないで、
まずは自分が自分を見捨てないで、
それは結局外を見捨てることに他ならないから。)


何ものも排除せず、勝手なラベル付けをせず、
色んな世界を知って、共に暮らそう。


……そんな思いがあります。

 

本が気になった人は読んでみてね!



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