BEATS AND LOVE

スピリチュアリティー、根本の癒し、ヒップホップ音楽とライフスタイルや考えあれこれ

死してなお守っている人々2

こんにちは~(^-^)ノ☆


◇前回からの◇続きです☆


…たぶん、

日本でアマルナ時代のことを考えている人ランキング

というのがあったら、期間限定で、
私の順位は急上昇しているでしょう(笑)


☆☆☆


…調べ始めて初めて知ったことですが、

ツタンカーメン関連の情報って、すごく巷にあふれているのですね!

特集やテレビ番組になったりと…人気があったのですね。


そのどれも、見たことがなかった私です。


色んな説や研究がありますが、どれも正解と決定づけるのは難しいですね。


ここでは私なりにこうなのだろう、と感じたことを展開していますので、

諸説あることは、ご了承くださいませね。


…と、一応おことわりしつつ。



そういえばアイについては、

夢の印象から勝手に「年配のおじさん」と思っていたけれど、

実際のところどんな人だったのかな…?


と、彼については全然調べていなかったことを、

今日になって気になりまして、調べてみました。(ノ´▽`)ノ


「アイ(ファラオ)」ウィキペディア


あっ…∑ヾ( ̄0 ̄;ノ


思わずドッキリしてしまうほど、

夢で見た彼の様子と合致するものがありましたので、

ちょっと面白かったです。


アイさんは、即位時にはもう高齢だったんですね~。

とはいえ、「ツタンカーメン暗殺説」の容疑者とされているとは驚きです!あせ



ツタンカーメンが王のとき、たぶん彼(宰相だったアイ)が手引きをして、

前王スメンクカーラーを在位中の王ツタンカーメンの名で意図的に封印したり、

スメンクカーラーの遺品を略奪したりしたのは本当だと思いますが、

これには理由があったのだという説に、今では私は共感しています。


それもあわせて、続きを進めましょう。(*^-^)b☆


☆☆☆


前回のお話では、なぜ、アクエンアテンは、

父アメンホテプ3世の円熟した時代を引き継いだにも関わらず、

首都を変え、アテン神の一神教という宗教改革をしたのか…?

という疑問点を提示しました。



それまでは、アメン神と、ラー神を融合させた、

アメン・ラー信仰が主流となり、栄華を極めていました。



そんなさなかの、突如としてのアクエンアテンの改革の理由は、

力を持ちすぎた神官たちの勢力を王に取り戻すために、

このような改革を行ったのだ…

という政治上の戦略を挙げるものから、


いや、アクエンアテンは理想主義者というか、気がふれていたんだよね☆

というドリーマー説まで、さまざまです。



アテン神のみの一神教となった、といっても、

他の神を信仰する者を迫害するほどの厳しい様子はなかった、

とも言われています。星


ただ、アクエンアテン本人は、アテン神を心から信仰しており、

熱心にその普及につとめていた様子が残されています。



また、アテン神は平和と恵みの神だったことから、

アクエンアテンの時代には、他国との戦争も拒んでいたということで、

彼はエジプトの国政をおざなりにした(国防を怠った)

と、批判をする解釈
もあります。



また、この時代には彼の指導のもと、「アマルナ様式」という美術が発展し、

アテン神という太陽光線の神のもと、事実をありのままにさらけ出す、

というコンセプトのもとに、それまでのスタイルを覆して、

家族と過ごす姿など「人としてのファラオ」を描かせたという特徴もあります。



一方で、これまでのように神の言葉を受け取る役目は神官ではなく、

アクエンアテン(アテンに愛されるものという意味)ひとりを通じて為される、

としたことで、ふつうに考えれば神官たちの反発に合いそうなものです。


多くの人が推測しているように、ただ神官の勢力を弱め、

もともとあった、「ファラオ=神人」という点から権力を復活させようとした、

それが動機なのでしょうか?



いずれにせよ、唐突にはじまり、短期間に終わったのがこのアマルナ改革で、

ツタンカーメンの頃には、形式上はアメン・ラー信仰に戻っているのです。


(ツタンカーメンの誕生名は、その頃にはまだアテン神が信仰されていたため、

「ツタンカーテン」といって、アテン神の名が入っています。

アメン信仰に戻ってからは、アメンの名が入る「ツタンカーメン」に改名。

なお、アメンホテプの名の中にも「アメン」が入っていますね。)


この謎については、私は、今回読んだ本の著者の説に共感しました。キラキラ☆

『消されたファラオ』

消されたファラオ―エジプト・ミステリーツアー
グレアム フィリップス Graham Phillips
4022573406

本の著者が着目したのは、

実は、安泰にみえた「アメンホテプ3世」の頃から、

不思議な兆しがあったのだという点です。



アメンホテプ3世はなぜか、その治世の末期になって、

セクメト女神の像をたくさん作っていたというのです。


では、セクメトがどんな神かというと…


セクメト ウィキペディア


ライオンの頭をもつ破壊の女神であり、

伝染病や病を司ると言われており、

人間を殺す病の息(風)を吐くとされていました。



それだけ強い女神ですから、彼女を味方につけ、守護にあたってもらえば、

心強いわけでもあるのですが…。


もし、アメンホテプ3世の時代がそんなにも豊かで安泰であったなら、

王はなにゆえに、セクメトの像を多くつくったのでしょうか。



本の著者グレアム・フィリップスは、ここから、

エジプトにも多大な影響を与えたはずの、とある火山の噴火に着目し、

そのために、長きにわたる天候の大変化疫病の流行など、

前代未聞の事態が起こったのだ、としています。

(※詳細は本をお読みくださいね!ウインク



私はこの説に、信憑性があると感じました。


著者は「出エジプト記」とも関連づけながらこれを説明しているのですが、

それだけでなく、現存している記録の中にも、


当時のエジプト近隣諸国の伝染病の記述が残っていること、

(エジプトから連れ帰った捕虜から病がひろがったという他国の記録も。)


病を運ぶとされているセクメト女神を、ことさらに、

アメンホテプ3世が祭ったということ、


アクエンアテンが急に都を移し、

それまでのファラオと一体だったはずの「神」そのものを大きく改めたこと。


さらに、そんなことをしても大きなクーデター等が起こらないほどの、

誰もが納得する説得材料があったらしいということ。


…これらの要素がひとつに繋がって、背景を浮かび上がらせるのです。



また、これは私自身が調べて行きあたった情報ですが、※

(※情報ソースはナショナルジオグラフィックだったようですが、

現在その記事は削除されていて見つけることができませんでした。)


アマルナ時代の一般の人々の記録がほとんどない中で、

近年、アマルナの平民墓地から発掘した骨を調査したところ、

それまでのエジプトのどの時代よりも過酷な条件にあって、

古代エジプトの人骨で、これほどストレスと病の痕跡を残しているものはない、

…というほどの様子が骨から読み取れるというのです。


それは年端のいかない子供たちの骨にすら、あらわれているというのです。


これを研究者たちは、「異端の王」アクエンアテンの、

急ごしらえの都を建設するため強いられた労働のせい、と解釈しました。



でも、私にはそうは思えませんでした。



残っているアマルナ美術に描かれた、人間らしい柔和な様子や、

アクエンアテンが形にしようとした「愛と平和」、「真実」を元にした信念。


発掘した一般の人々の骨から読み取れる様子は、むしろ、

その時期にエジプトの人々の身に起きたつらい出来事…

天災や疫病の発生を、裏付けているように思うのです。



ちなみにアメンホテプ3世は、死んで王位を退いたわけではなく、

王位を退いた後もアクエンアテンと長年共同統治したような痕跡もあるのです。


息子アクエンアテンの「改革」が、もしただの自己本位な暴走だったとしたら、

生きていたアメンホテプ3世がそれをゆるすはずは、なさそうです。


また、もし父王アメンホテプ3世が亡くなっていたのだとしても、

権力をもっていた神官や政治に携わる者たちは他にもいたでしょうから、

そんなことが黙って承認されるかどうか…。



ここから見えてくるのは、

「神」としての責任を引き受けていたファラオたちの姿です。


神人であることを宣言していたファラオたちにとって、

国で起こることは「神の責任」であると同時に、

現実的には、彼らの責任でした。



これまで頼りにしていた神ではおさめられなかった“災厄”を機に、

アクエンアテンは彼なりのインスピレーションで、

形式化していた宗教の根本から覆し、

太陽光線のように降り注ぐけれども目に見えない、普遍の、

「ひとつの神」に目を向けることで、国を救おうとしたのではないでしょうか。



では、そのアクエンアテンと、次王のスメンクカーラーを、

ツタンカーメンとアイはなぜ、奇妙な形で「封印」したのでしょうか?


続きます!(人´∇`)゚・:,。゚・:,。☆



★対面セッションと、スカイプ、電話の個人セッションをしています★

「個人セッションについて」
「お申込みのご案内」

 

 ホーム

サイトポリシー

Copyright©2011 BEATS AND LOVE All Rights Reserved.