BEATS AND LOVE

スピリチュアルカウンセリングとヒップホップ音楽、ライフスタイルや考えあれこれ

信じたものを現実にするゲーム~Lil Wayneのニュースに思うこと2~

前回の「足並み揃える必要はない~Lil Wayneのニュースに思うこと~」

実は1回では書き切れないくらい色々思うところあり、

しかもその本質はぜひこのブログでふれたいことでもあるので、

今回は「信じたものを現実にするゲーム」というテーマでお話しします。

未読の方は、リンク先の前回記事を先にご覧ください。


☆☆☆


私は過去のLil Wayneについての複数の記事を、あるとき消してしまったので、

以前そこに書いていたLil Wayneに注目するようになったきっかけから書きます。


私は、「アメリカ留学の思い出、表と裏編」でふれたように、

高校の頃アメリカに留学しており、その後ヒップホップやR&Bが好きになりました。

やがて妹がアメリカの大学へ行き、夏休みや冬休みに一時帰国するとき、

音楽好きの私のために、現地のテレビでMTVなどの音楽番組を録画し、

お土産にそのビデオテープを持って来てくれるようになりました。


それら映像の中で、ひときわ目が釘付けになったのが、

「Hot Boyz」というグループの中にいたリル・ウェインです。

私が見たのはJuvenile(ジュヴナイル)の『Back That Azz Up』という曲で、

そこにはキャッシュマネーレコードを作ったバードマンマニー・フレッシュと共に、

同じレーベルのリル・ウェインも参加していたのです。


この頃のリル・ウェインは、まだ少年のような感じも残る見かけで、

この曲の最後にリル・ウェインのラップのソロパートが出てくるのですが、

そのラップの味わいもさることながら、

ミュージックビデオの映像の中で、私にははっきりと彼が「光って」見えました。


一体、このオーラは何だろう…!この人は?

と、惹きつけられて、何度も巻き戻してそこだけ見直しました。



それからずっとリル・ウェインに注目しています。

曲や音楽性だけで言えば、好きなアーティストはもっと多くいるのですが、

リル・ウェインの場合はなぜか存在そのものに共鳴するというか、

私にとって同じ時代に生きているソウルメイトであると感じるのです。



みるみるうちに、リル・ウェインは全米ナンバーワンラッパーになりました。

来日したことがないためか日本ではアメリカほどの知名度がありませんが、

アメリカではもはや誰もが知っている有名人です。


だからこその、前回記事でご紹介した騒動でもあったのです。



…これまで何度かリル・ウェインの音楽の動画付き記事をアップしたのに、

結局、あるとき私がそれらを消してしまった動機には、

「私個人の趣味、特にリル・ウェインへの共感について、

このブログ上に載せることはふさわしくないかもしれない」

と、自分自身が思っていたからです。


でも、最近ますます「素に戻る」流れの中、そんな考えがバカバカしくなりました。


私個人の人生を振り返った場合に、音楽と、

音楽がきっかけとなって知った文化は、私にとても影響を与えており、

その中にリル・ウェインの存在は欠かすことができないからです。


それだけ自分にとって意味を持つものを、「ふさわしくない」なんて、

今ではそんな風に思いません。



さて、そのリル・ウェインですが、

ビッグ・アーティストになってからも「音楽にまっしぐら」な独創性は変わらず、

趣味でスケボーを始めながらギターを弾いたり、ロックアーティストとコラボしたり、

どんどん、それまであったかのように見えた「ジャンルの壁」を超えていきました。


スケートボードのウェアを中心としたアパレルブランド「TRUKFIT」も立ち上げ、

そちらも人気。…となると、お気づきの方はいるでしょうか。


そう、リル・ウェインは、自らを「ブラック・ミュージック」の枠に閉じ込めてはいない。

自分のリアルな生い立ちや周辺世界をラップすることはあっても、

とても幅広く、そして素直に、自分の共鳴するものへ向かっていく人なのです。


こちらは、プロ・スケーターのTorey Pudwill(トーリー・パドウィル)を、

リル・ウェインのマイアミのスケボーパークに招待したときの様子。







他にも、リル・ウェインのスケボー関連の動画はありますが、

それを見るとかなり練習して、上達していっているのがわかります。

“白人”の人たちと和気あいあいと、夢中になって一緒に楽しんでいることも。


ここに、「人種の壁」はありますか?彼らはそれを感じているでしょうか。

しかも、もちろん彼のファンの中には色々な人種、色々な国の人がいるのです。


そんな彼に、「人種差別」の運動について共感し、コメントしてほしいと願うのは…

それはそう願う人の都合で、彼の現実を無視しているのではないでしょうか。


リル・ウェインがひとりの人間として生きて提示してきたこと、

表現していること
をあまりにも考えていないのではないでしょうか。



彼は、差別の現実にフォーカスしない生き方をしているのだから、

その答えはごく自然で、真っ当なもの
でしょう。


そして、それを「おかしい!」と非難するという発想は、

結局、「人種差別の現実」を長引かせることにもなるでしょう。


そうする人たちは、自分の「意識の中身」に気づいていないのです。


人生は、自分の信じたものを現実として体験するゲームです。



ときに人間は、

別な現実を生きている他者にまで「共感」を強いることがあります。


そして、相手が思うように共感しなかったり、

その人自身の見ている別な現実の話をすると、非難する
のです。



これはとても大切なテーマです。


あなたの周りにもし「不幸」と感じている人がいたら、

あなたも一緒に「不幸」になることで、その人を助けることができる。

そう考えているのなら、それは間違いです。


共感を示すことが、一時的に相手の気持ちを和らげ、慰めとなることはあっても、

それは心の底から、自分にそのような気持ちが湧いてくるときのみです。


その場合には、どこかで共振する要素

「同じ観念をシェアしている部分」が両者の間に見つかることでしょう。


同じ観念、同じ現実を共有していない者の琴線にはふれることができません。


そんなことを意識して、前回記事のニュースを見ていただくと、

何が起こっているかクリアーに見つめることができるでしょう。



ところで、今回私も「気をつけなきゃなぁ」と意識化したことがあって、

それは翻訳の際の、言葉の表現、ニュアンスの問題です。


私は最初、インタビュアーの女性がニュースキャスターであるということもあり、

彼女のせりふは敬語で堅めに訳していたのに、かたやリル・ウェインの方は、

ときどきスラングが織り交ぜられるということもあって、

決して話し方が丁寧でないということはないのに、話し言葉で訳していました。


ところが、日本語だけの文章としてその訳文を読むと、

まるで両者の話し方に元々差があるような印象を与えてしまう
のです。


実際にそうなのであれば、それでいいのですが、

両者ともに同じ英語を使っていて、ときどきスラングを交えること以外は、

リル・ウェインの話し方が特に丁寧でないということは全くないのに、

これではいけないな、と気づきました。



私はかつて、翻訳の仕事をしていたことがあります。

精神世界・スピリチュアルの分野の書籍や講座テキストの翻訳でしたが、

そのような場合でも、丁寧語の文体にするか(~です、~ます調の文章)、

そうじゃなくするか(~だ、~である調の文章)だけで、印象はかなり変わります。


また、日本語で「I」を訳そうとすると、文脈や状況、その世界に合わせて、

「私、僕、俺、あたし、我、余…」などの使い分けが出てくるわけですが、

英語だとそれはただ「I」なのです。



翻訳をするときには、辞書に調べると載っている「訳語」が正解じゃなくて、

何が適しているかを知るために、その世界に入らなければなりません。

それもあって当時私は、翻訳ってエネルギーを使うなー!

とてもじゃないけど私はこれを専業にするのは無理、と思ってしまいました。


しかも、自分に合わない作品や思想世界の翻訳をしようとすると、

それはそこに波長を合わせるという「チャネリング、チューニング」なので、

自分自身の波長と作品との不調和によって、とても疲れるのです。


覚えておいていただきたいのは、どう翻訳するかという部分は、

先述のように、翻訳者の「フィルター」を通して決定されます。

翻訳者の先入観や観念が何らかの形で表されてしまう…というわけです。

今後、翻訳された文章を読むときには、このことを念頭に置いてみてください。



たとえば、ヒップホップアーティストだから…こんな外見だから…

こんな風なしゃべり口調に訳そう、という訳者の無意識のフィルターがかかったら、

その人が実は丁寧な話し方をしていても、全体的にぶっきらぼうな日本語に、

訳されて広まってしまうかもしれません。



前回記事のインタビューも、もし、

全てを「です・ます」調で訳したら、ずいぶん印象は変わりますよね。


そんな翻訳についての思いもあわせて、気づきの多かった今回の出来事でした。



☆この間ご紹介した☆「The Drought is Over 2」の中の大好きな曲、

「Get it Shawty」をご紹介して記事を終わりにします。


ラップにそんなに慣れていない人にも、このかっこよさは伝わるんじゃないかな。


ご紹介したミックステープ内だと、リル・ウェインのヴァースの部分だけで、

フェイドアウトして切れてしまっているのですが、

たぶんミックステープは無料でリリースしている事情上、

他のアーティストや所属レーベルから許可が出なかったものと思われます。


というわけで、こちらは元々のLloydの曲のリミックスとなるフルバージョン。







歌っているR&BアーティストがLloyd(ロイド)で、リル・ウェインに続き、

ヴァース2をラップするのはOutkastアウトキャスト)のBig Boi(ビッグ・ボーイ)

ヴァース3をラップするのはChammilionare(カミリオネア)


ビッグ・ボーイ、ラップの中で「いち、に、さん、し…」と日本語でカウントしてます。

歌詞を見たい方は動画をYoutubeで見るようにして、動画アップロード日付の下、

「もっと見る」をクリックすると歌詞が出てきますよ。



これまで聞いたことがなかった方も、

ヒップホップの世界に親しんでいただければ、これ幸い。(*^▽^*)



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