BEATS AND LOVE

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選択肢と焦点~旅を人生になぞらえる~

ひょんなことから旅の計画を練ることになり、ここしばらくの間、色々調べながらシミュレーションしていました。

遠方に住んでいる友達を訪ねることが最初の動機だったのですが、東京からはけっこうな移動距離になるので、そこから近い県への別の旅をドッキングさせる計画を立てたのです。

日程の都合と、移動に必要な交通機関やかかる時間、色々な条件を吟味しながら旅のアウトラインを決めて、あとは現地で適当に……と思っていたのですが、なにせ初めての場所なので、その「アウトライン」のためにも、いちいち調べてみなければわからないことばかり。

地名すら把握していないので、地図を見て、交通機関はどんなものがあるのか、A地点からB地点の移動へはどれだけの時間がかかるのか……など、下調べする必要がありました。

ざっくり概要がつかめてくると、自分の条件に合致する何パターンかの旅程が見えてきます。
……が、ここでまた、選択肢が現れます。

普段やらない作業をやっていると、発見が多いですね!(笑)
思わず、「人生のミニチュア版」を見ているような気分で、ここからも学んでいました。

たとえば、あなたが旅行しようとしたとき。想像してみてください。

まず、あなたは旅に出ることを決めます。
一人で行くでしょうか、誰かを誘うでしょうか。
誰かと行くとしても、最初から一緒に行くでしょうか、途中から合流するでしょうか。

このあたりの事情は、(誰かを誘う場合は)相手の都合にも関わってくるので、かえって決めやすいかもしれませんね。

それから、目的地。
あなたは一箇所のみ目的地を定めるかもしれないし、複数の目的地を定めるかもしれません。

そして、そこに着くまでの「行き方」を考えます。
どんな道を選ぶか?移動には何を使うか?
そのとき優先する条件は何か。
時間?料金?それとも別の要素?

時間をかけてゆっくり移動したい?
それとも、とにかく速く移動したい?
寄り道したい?直行したい?

旅先にはどれだけの期間、滞在するのでしょうか。
どこに、どのくらい?
滞在先を選ぶとき、あなたは何を優先しますか?
アクセスなど、環境の利便性か……宿そのものへの好みがあるのか……
景観?お部屋?食事?サービス?それとも料金?

ステマチックに物事が済んで、あまり干渉されないのが好み?
それとも、人と交流する機会が多いのが好み?

一体どこに「焦点」をあてるかで、その決定も変わってくるのです。

また、選択肢がたくさんあるようで、実は「ないな」と気づくこともあります。
あなたの条件に合致するものが少ない場合、おのずと絞られてくるのです。

ここまで読んで、何を当たり前のことを……と、思った方。
そうなんです。このように書くと当たり前なのですが、こういったことは、人生全般にも当てはまると思いませんか。

もう少しこの話をすすめてみましょう。

こういったことを選び決定するとき、あなたがもし、自分の本心とは違う条件を「仕方なく」設定していると、どんどん気持ちは沈んでいくかもしれません。
あまり、楽しくなくなるかもしれません。

たとえば、よくあることとして、「予算」。
もしも、あなたが本当は「ここで過ごしたいな」と思う場所があるのに、ただ予算の都合で、それよりも好みでないところを選ぶのだとしたら、あなたの心の中には「本当はあそこがいいけど、仕方ないんだ。自分には選べないという無力感が生まれます。
といっても、私たちの多くはこうしたケースに慣れているので(笑)、本人も意識するほどではない無力感なのかもしれません。
それでも、こういった「望まぬ選択の繰り返し」は確実にじわじわと私たちを蝕みます。
それが自分の現実である、と認めて、慣れて、あきらめていくようになるのです。

それから、「時間」。
これも、わりと多くあることでしょう。
本当は、せっかくこんな場所まで来たなら、もっとゆっくりしたい。
じっくり堪能して、満足してから帰りたい。
ああでも……仕事が……家のことが……義務が……。
おかしいな。自分の人生の時間は自分の自由であっていいはずなのに、これまた、まるで予算(お金)と一緒、制約の中にあって、自分の自由になっていない?と気づくかもしれません。

ふーん。となると、自分の人生の「所有者」は誰なのでしょう。
そんなことにまで、思いを馳せるきっかけになるかもしれません。

あるいは、思いがけない自分の姿に気づくこともあります。
何かを選ぶとき、あなたの好みや、優先順位が浮かび上がるからです。

あれ?私は全然、これに惹かれないな。
こういうことには関心がないから、もっと○○を楽しみたいな。
正直、△△なんて面倒くさいな。
それだったら、どこにも移動しなくていいからぼーっとこの場所で過ごしたい。

そんな風に「消去法」的に気づくこともあるでしょうし、あるいは……

もう、わくわくしっぱなしで、キャンディ詰め放題の袋に詰められるだけ詰め込むみたいに、興味のあることをあれもこれもと、堪能したくなるかもしれません。
行きたい場所ややりたいことだらけで、とってもアクティブになってしまうかもしれません。

そういった自分の姿に、意外な側面を見て、新発見があるかもしれないのです。

そのときどきで、あなたの「モード」も変わることでしょう。
アクティブな旅もあれば、のんびり休息する旅もあるでしょう。
もし、過去の自己像から「私はこんな人だ」と決めつけてしまったら、「今」のあなたに必要な体験はできなくなります。

「今」の自分が感じていることに素直になることが大切です。

そしてまた、人が提示する「モデルプラン」を、自分の心よりも参考にしたら、あなたの旅はできなくなります。

旅の道連れは、誰かと共に歩むとしても、まずは「自分自身」。

人生という旅は、あなた独自のユニークなものです。
あなた自身の旅の達人になってくださいね。


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