BEATS AND LOVE

スピリチュアルカウンセリングとヒップホップ音楽、ライフスタイルや考えあれこれ

いかなる言い訳もなしに今を進むこと・Lil Wayne, Undisputedのインタビュー翻訳

ちょっと久しぶりにLil WayneのTweetを見たら、あるインタビュー動画がアップされてました。その中でまた、いいこと言ってましたので、内容を紹介します。

Skip Bayless(スキップ・ベイレス)というスポーツ・コメンテーターによるリル・ウェインへのインタビューです。
私はこの方を知らなくて、リル・ウェインが一緒にスポーツ番組に出るようになってからお顔を覚えたのですが、有名な人だったんですね!

リル・ウェインは、現在Fox Sportsで放映されているスキップのスポーツ番組『Undisputed』へときどきゲスト出演するのみならず、番組の主題歌「No Mercy」も提供しています。

該当インタビューをYouTubeで探してみたら、公式動画の方は途中から始まっていたので、やや画質は劣るけれどフルバージョンのこちらを載せておきます。↓

Skip Bayless interviews Lil Wayne (Streamed Live on 4/21/17)

 

内容を順番に説明していきますね。

シェアしている情熱

まず、スキップがリル・ウェインとの関係について人々からよく突っ込まれるという話をします。リル・ウェインも思わずくすくす笑っていますね。公式動画の方のコメント欄には、「Martha and Snoop」と同じくらい奇異な組み合わせだよね!でも最高!というコメントも見られるこのお二人。(※マーサ・スチュワートスヌープ・ドッグについては「やさしい気持ちになるSnoopの料理番組と、男性性・女性性のブレンドの話」の記事をどうぞ。)
全然違う2人だけど、スポーツについての情熱は一緒なんだ!ということをスキップが語っています。
それについてのリル・ウェインのコメントは、スキップの言う通りだし、それに加えて自分はずっとスキップのファンで、とても会ってみたかったということ。また、実際に会ってみるとスキップは、カメラの前でもそうでないときでも素晴らしい人物だったということ。さらに、昔からスポーツが大好きなので、スポーツについて専門の人と一緒に語れるということは最高だよね、と話しています。

次に、スキップがリル・ウェインの音楽への尊敬を語り、その才能をほめながら、『Tha Carter Ⅲ』(リル・ウェインの2008年の大ヒットアルバム)が好きだという話を。アルバムの中の、LollipopA MilliGot Moneyをお気に入りの曲として挙げています。これはもしかすると、意外に思う人が多いかもしれないですね(笑)

刑務所トークあれこれ

さらにスキップは、友達としてリル・ウェインに謝りたいことがあると言います。
リル・ウェインがライカーズ刑務所に入っていたとき、本当は訪問したかったのに、行かなかったことを悔やんでいると。
その当時スキップはESPN(スポーツ専門チャンネル)で番組を持っていて、局のあるコネチカット州で働いていたけれど、住んでいたのはライカーズ島があるのと同じニューヨーク州でした。ですから、刑務所へ訪ねに行くことはできたし、自分でも行きたいと思っていて、スキップの奥様も「会いに行ってきなさいよ」とすすめていたそうです。
でも、ちょうどそのとき、スキップの番組は「反逆的」と見なされていて(※スキップは辛口コメンテーターとして知られているそう)、ESPNのお気に召さない状態で、四半期の審査期間に入っていたそうで、その行為(刑務所へリル・ウェインを訪ねに行くこと)が会社によって「間違った行為」と判断されないかを恐れて、訪問を断念してしまったそうです。
そもそも番組についても、スキップ自身は悪いとは思っておらず、ただ率直に発言していただけだったそうなのですが。でも、会社から少しでも非難される可能性のある行動は取らない方がいいと考えてしまったことを、悔やんでいたということです。妻と二人で訪問することができたのにね…と話していました。

それについてリル・ウェインは、もちろん来てくれたら嬉しかっただろうけど、謝ることじゃないよ、気にしないで…と答えつつ、刑務所の中では毎日、スポーツについての話題でもちきりで、議論が盛んだったという話をします。

それを受けてスキップが、フットボールアーロン・ヘルナンデス選手についてどう思うかをリル・ウェインに尋ねます。アーロン・ヘルナンデスNFLニューイングランド・ペイトリオッツの選手で、連続殺人容疑で逮捕され、終身刑服役中の刑務所の独房で自殺したニュースが伝えられて日が浅いのでした。このインタビューの後日にも続報が出ていますが、事件についても、その死についても、いまだ不明点が多いとされています。このインタビュー動画の時点では、すでに亡くなっていたが、詳細はほとんどわかっていなかった頃。

リル・ウェインは、自身の注目ポイントとして、アーロン選手が吸っていたとされる「合成マリファナ※」の話をします。(※見かけは似ているがマリファナとは異なる、化学物質が混ぜ合わされたドラッグ。アメリカでは合法の扱いで出回っていたが、救急搬送された人が相次いで危険性が認識された。)
リル・ウェインが刑務所から出てきてしばらく保護観察期間にあったとき、(おそらく普段のようにマリファナを吸うことはできないので、)「合成マリファナ」を吸うことは選択肢の一つだったと。でも、周囲のあらゆる年齢の仲間全員から、「(マリファナを吸えるようになるまで)待たないとだめ!合成マリファナには手を出すな。あれには関わりたくない」と言われたそうです。そして、なぜそんなにダメなのか、摂取したらどうなるかを教えてもらったと。
そのことを考えると、もし、アーロン選手が合成マリファナを吸っていたという情報が本当なら、報道のその他の話も本当にあり得たのかもしれないね…と語っています。
いやー、リル・ウェインならではの着眼点ですね!(汗)

それ以外の点、アーロン選手の出来事全体については、リル・ウェインの個人的な感想としては、お金が原因でそうなったと言われているのには違和感がある、奇妙な感じ、とコメントしています。本人がどう感じていたのか真相は誰にもわからないけど、もしかすると、いずれにしても、もう刑務所から出られないと考えていたのかもしれない…と。(ただし亡くなる数日前、2人を殺したとされる容疑については無罪判決が下りたばかりで、もう一件の殺人容疑についても控訴する予定だったとのこと。)

それを受けてスキップが、「もし、自分がアーロン選手の立場だったら、どんな気持ちだと思う?刑務所の独房からもう出られない状況だと感じていたとしたら…」と質問します。
それに対するリル・ウェインの答えは、「うーん…俺がどんな人間か、もうわかってもらってると思うけど…自分にとってはそれは現実的じゃないんだよね。自分だったら、常に、必ず何か方法はあるって考えるから。この状況から抜け出して、子どもたちと一緒にいるだろうし、いつかは外の世界にいるんだって考えるよね。実際に、刑務所の中から毎日子どもたちに電話をかけて、お父さんは家に帰るからね、って話すし、判事や弁護士が何て言おうと関係ない。自分はここから出られるって信じ続けるよ。」
とてもリル・ウェインらしい回答。

その後、逝去した人という関連で、スキップからの質問はプリンスやマイケル・ジャクソンの話題に及びます。それについて話した後、ミュージシャンであり有名人としてのリル・ウェイン自身について、こんな質問が出てきます。

リル・ウェインであることに不満は何もない

「ときどき思うんだけど、リル・ウェインであることって大変なんじゃない?たとえば、リル・ウェインであることで一番良い点と、一番悪い点はどんなところ?」と、スキップ。
それを受けて、
「一番良い点は、夢が現実に叶ったことだよ。俺が子どもの頃…11才くらいのときには、ラップは母に禁止されてたんだ。ラッパーになんてなっちゃいけないし、なれないよ、って言われてね。俺はニューオーリンズの中で最も良い学校の1つに通ってたから、母から、無駄に学校に来ているわけじゃないんだからね、って言われていて…」
と、リル・ウェイン。

「お母さんはラップの何が気に入らなかったの?」
スキップがそう尋ねると、
「俺が思うに、母はラップを成功できるようなものとして全く信じてはいなかったんだろうね。言葉でライムを作ってもいいわよ、それは素敵なことよね、でも夢として追いかけようとするのはやめなさい、ってね。俺たちはニューオーリンズ出身だから、そこではフットボール選手になるとか、スーパースターになるとか、そういうものは何でも遠くかけ離れたものだったんだよ。だから、『お母さん、僕ラッパーになりたい』と言っても、『そう、いいわね。じゃあ、お友達と一緒にラップしなさい。でも、ちゃんと学校に行って、現実的な目標を持ちなさいね』みたいな感じ。」
と、リル・ウェインは説明します。

この後、リル・ウェインのお母さんとベイビー(現在はバードマンと呼ばれる、リル・ウェインの属したCash Money RecordsのCEO)が学生時代、同じ学校に通っていた話も出てきて、そのせいで余計にお母さんは、「あなたたち一緒にスーパースターになるの?はいはい。ちゃんと学校に行ってね」という反応だったそう(笑)

そのような経緯があったので、「だから、一番良い点はこの夢が実際に現実になったことだよね。母が思っていた以上の成功を見せることができたしね。」と、リル・ウェイン。

「そして…一番悪い点は、ないよ。」
「まったくなし?」と、スキップ。
「ないね。」と、リル・ウェイン。
「たとえば、人々からの扱いが、ウェインとしての自分にそうしているのか、リル・ウェインとしての自分に対してなのか、わからなくなって信頼できなくなるような日はないの?」と、スキップがさらに質問すると、
みんなそれぞれ、個人個人がその人自身なんだから、誰にも何も期待してないよ。期待しないで、その人なりのあり方をただ受け入れるんだ。自分が人からある種の扱いを受けてもかまわないよ。そういうときには子どもたちに電話すると毎回怒ってくれるよ(笑)」との回答。
――no expectation. (期待をしない。)リル・ウェインのインタビューには昔からよく出てくる言葉です。こういう面は本当にずっと変わっていない。一貫していますね。

これからの方向性

最後に、リル・ウェインが今何に力を注いでいるかの質問。ヒップホップの新しい創造性や、その向かっている方向に満足しているかどうか、など。

それに対するリル・ウェインの回答は、
「ヒップホップの方向性にはついていくけど、自分は自分。俺にとって、先へ行くということは、『次のレベルに行く』という意味にすぎない。特定の音とか、特定の場所へ向かうという意味ではなく。『次のレベル』というのが何であっても、俺はそこに一緒に行くよ、自分なりの独自の世界においてね。音楽が進化していくのは好きだけど、あまりそれと自分とを結び付けることはできないよね。俺はいつも、独自のものを創っているから。俺が聴いてるものは少し遅れていることになるけど、流行があることを否定はしない。アーティストであれば動きがあるから、そういった流行の波自体を否定する気はないんだ。ただ、俺はそれにちょっと乗り遅れていて、理解すらしてない。だから、ただ自分自身の音楽を創り続けていくよ。」

「達成したい“レベル”はあとどのくらい残ってるの?創造的な意味で。」
と、スキップ。
「わからない。未来は未来だから。俺が『期待をせずに』って言ってるように、どのくらいのレベルがあるのかも、わからないよね。」

それを引き継いで、スキップが、
「最近のコンサートで、今はロック・ネイション(Jay-Zの会社)に属していて、自分のことをロック・ガイだって言ってたよね。」
「そうだよ!」(リル・ウェイン、笑顔でダイヤモンドのハンドサインをする。これはRoc-A-Fellaの頃からのJay-Zを象徴するサイン。陰謀論でよく間違って指摘されている“ピラミッド”ではないので注意!笑)

「それはどこに向かってるの?もっと詳細を教えてもらえる?」
「Jayは良い人で、友達として助けたいと言ってくれたんだ。単に、何でもできることをしようと申し出てくれたんだよ。今はそんな風に、どんな形であれ俺に助力しようとしてくれている感じ。」
「じゃあ、これまでの複雑な問題から完全に解放されたの?(Cash Money Recordsのバードマンとの問題を指している)」
「いや、まだだよ。それについてはまだ色々やってる。その状況はあるけど。ただ、Jayはいい人で、俺を助けようとしてくれてると言いたいだけ。手伝ってくれる予定だよ。」

続いて話は、スキップの番組「Undisputed」の主題歌「No Mercy」をリル・ウェインが提供したお礼に。スキップは「名曲」とほめつつ、1日に2回、毎日番組で曲がかかるので、
「前にも話したように、この曲が大好きなのと、好きじゃないのの両方。毎日、一日中、頭の中に残るからね。午後中、“No Mercy”を頭の中で歌ってるんだ。」と発言(笑)
笑い続けるリル・ウェイン。

「放送中に我々がしていることを、正確に曲にしているよね。ディベートの間はお互いに勝とうとして、『No mercy(容赦しない)』だからね。」と、ほめるスキップ。
それについて、「そこが、ゲストとして自分が番組に参加すると難しいと感じるところ。家で見ている分にはいいんだけど、うわー、来ちゃった!と思うよね(笑)」とリル・ウェインも相槌を。
この後、楽しそうなスポーツトークになって……しめくくりにリル・ウェインが、

「No Mercyの曲について、ひとつだけ残念なことがあるんだ。ジョーイさん(女性)について何も聞かされていなかったんだよ。だから、曲の中でジョーイさんへの言及が何もないんだ。ジョーイさんの出演について知ったとき、『この方も、毎日番組に出るの?』とびっくりして尋ねて…そうだと言われて、ええー!って…」
(No Mercyのリリックの中では、出演者についてもラップしている。)
「そう、実は彼女はこの番組のスターなんだよ。ジョーイ・テイラーは我々の仲裁者で、レフェリーでもあるしね。次回はぜひ、彼女のことを曲に入れないとね。主題歌の、目立つ箇所にね。」
「もちろんだよ!」

☆☆☆

いかがでしたか。

これまでの記事でもリル・ウェインに注目していた方がいたら、今回も「リル・ウェイン節」楽しんでいただけたのではないでしょうか。

彼は本当にぶれないですよね!
表面的には色々と変化しているように見えても、見事にその内側の姿勢は一貫していて、感動をおぼえます。

それにしてもリル・ウェイン本人の、Jay-ZRoc Nationへの参加表明はびっくりしましたね。
けっこう前から噂はありましたが、本人が言っているのだから近々移籍等、大きな動きがあるかもしれませんね。(今のところはまだバードマンのCash Money Records傘下にいる。)

リル・ウェインのずっと前に出るはずだったアルバム『Tha Carter Ⅴ』は、現・親会社のCEO、バードマンとの間にある問題のために発売延期になり続けていて、「出る出る詐欺」みたいになってしまっています!
リル・ウェイン関連のツイッターやコメントで「Free C5」とか書かれていたらこのアルバムのことです。Carter 5をリリースして!という意味ですね。
人質のようになっているこのアルバムが出ない代わりに、リル・ウェインは『Sorry 4 The Wait 2』のMixtapeをリリースしたりしていましたが。Carter 5はとっくに完成している状態のまま、なかなか発売されません。

そんな背景もあって、Jay-Z登場、なのでしょうね。

実は私は昔からJay-Zが好きじゃないのですが、Jay-Zの築いた不動の立場やビジネスマンとしての手腕は、今のリル・ウェインに必要な助力なのかもしれないですね。

ファンとしては、リル・ウェインのクリエイティビティが発揮され続けるのであれば、どんな形でもいいです。

記事タイトルにつけた「いかなる言い訳もなしに今を進むこと」は、いつも、リル・ウェインから感じるまっすぐな、一貫した感覚を表現してみたものです。
そのあり方を目にするたびに、はっとして、褌を締め直すような気持ちになりますよ。


最後に『Undisputed』の主題歌「No Mercy」でお別れです。

Lil Wayne--No Mercy(ショートバージョン。もうちょっと長いバージョンもあります。)

 


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