前回気温が高いことを話題にしたら、今度はけっこう涼しい日曜日でした。
それにしても、あちこちで咲いているバラのきれいなこと!
この時季は道や庭先で目に飛び込んでくる見事なバラを楽しめるのでうれしいです。
今回のお話は、「自分の意識を向けたい方向へ向ける底力」です。
これは誰にでもあるものですが、それを信頼すればするほど、使いこなすことができます。
この間、◆「水清ければ魚棲まず」という記事で、あなたの中にある色々な要素のどれもが、あなたを助けているということを述べました。
ありのままの自分を知るということは、あなたの感じていることを見ないようにしたり、抑圧したりして操作することではなく、まずは、自分が何を感じているかをそのまま認識し、その思いや感情の生まれている発生源を理解することです。
あなた自身があるがままに思いや感情を認識すれば、それはほどけて、その根源にある原因も明らかにしてくれます。
たとえば、あなたが恐れているときには恐れている自分を、
あなたが悲しんでいるときには悲しいと感じている自分を、
あなたが怒りを覚えたときには怒りを覚えている自分を、
まず、そのままに認識することが大切です。
「ポジティブなあり方」を目指している人によくあることですが、ここで、感情、感覚、思いなどを抑圧したり、素通りしたり、「なくそう」としても、それらは表面上隠されるだけで、消えることはありません。
自分の内から自然に湧いているものを、なぜ、そんな風にしてかき消そうとするかというと、自分の感じていることや思いを「悪いもの・ネガティブなもの」と見なして、恐れているからです。
つまり、もし、そこに意識を向けると、火に油を注ぐように“悪い思い”が現実になって、パワーを増大させて、自分より力を持ってしまう…と考えているのです。
でも、それはあなたの中にあってあなた自身がコントロールしているので、本当はそのような「あなたの意識外の暴走」は起こりません。
あなた自身が、あなたの意識の「指揮者」なのですから。
あなたには、「自分の意識を向けたい方向へ向ける力」があります。
あたかも自分の内にある思いや感情があなたの手を離れて、コントロールできていないように感じていないときですら、実は、その状態を「指揮」しているのは、あなたです。
このことが実感できない方も、「そうなんだ。そんな底力が自分にはあるんだなぁ」と思ってみると良いでしょう。
なぜなら、あなたが「自分を信頼する余地」を作れば作るほど、その力はスムーズに働くことができるからです。
あなたの中でその自己信頼感が強くなればなるほど、「状況」や「行動」の部分は自動的に、あなたにとってうまく働く方法やあり方を形作って見せてくれます。
ひとりでに、ちょうどいい形や展開をとってみせてくれるのです。
それは自分が予測して思い描き、絞り出すアイディアよりも「奇跡的」ですらあるでしょう。
このことを実際に体験すればするほど、
あなたの仕事は物理次元の状況をコントロールすることではなく、自分の内側にある心の流れに沿っていくことなのだ、という理解が深まっていくことになるでしょう。
ですから、あなたの意識の力と、そこにある流れを信頼しましょう。
どんな思い、感情、感覚があなたの中に発見できても、それを恐れて「これは良い・悪い」とジャッジする代わりに、まずは今それが起きている自分の内の状況をそのまま認めるのです。
恐れがあるとき、あなたは内から湧くものを自ら食い止めます。
恐れを認め、それを理解したとき、あなたは内から湧くものと共に、次の展開へと流れていくことができます。
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