前回の記事◆「過去や未来のエネルギー」で「過去存在」の話を書きましたが、
心の奥からひっそり(あるいは騒々しいアピールで)、
過去の自分が姿をあらわしたら?
「癒されてない過去が…(溜め息)」なんて思い煩う必要ないね、と思う私です。
ここでも過去→現在→未来、という方向性を忘れて。
「今」の自分にとって、何かリンクしているメッセージがあるから、
それが立ち上がっているのだと捉えてみたら?
そして、過去の自分と、今の自分を、同一視しなくてもいいとしたら。
もちろん、いつのまにか過去の自分に同調して、その世界に入って、
何かを追体験したり、その気持ちと一体化したりしていることもあるだろう。
それが自然と起こるなら、それはそれでいい。
味わい尽くして。
ただ、その他に、「今の自分」のままで、
その存在を眺める、様子を観察する、耳を傾ける、
そういうこともできるのです。
このとき、「今の自分」は、
意図的に何か「癒してやろう」的な考えは持ちません。
なぜかというと、それは勝手に変化するからです。
透明なまま、見ていれば。聴いていれば。
逃げなければ、抑えなければ、
こちらがstableであれば、それはきらきらと展開していく。
必要なことを語りかけてくる。
名付けて「癒さないポリシー」?
この感じにどこか似てるなって思ったのは、最近になってはじめて読んだ、
チャールズ・シュルツの有名な漫画、「PEANUTS」。
といってもたまたま本屋さんで見かけた薄い文庫本に目がとまり、買って、
そこにおさめられていた漫画のみを読んだにすぎないのだけど。
(つまり、ピーナッツファンの方々にはまだまだ足もとにも及ばない読み方、
ということをご了承ください 笑)
『ついてないとき心が晴れるスヌーピー』
まさか…スヌーピーで有名な「PEANUTS」が、
こんな漫画だったとは!意外でした。
哲学的…と評されていることも多いけど、
それもまた違うような。
哲学というよりも…気張らない感じ、
このまんまでも日常に愛が持てる感じかな。
☆☆☆
スヌーピー。
思えば、こどものとき、うちの家族は社宅に住んでいたのだけど、
その社宅内で仲良くしていた友達の家には、大きなスヌーピーのぬいぐるみがあって、
どのくらい大きいかというと、子どもの背丈より大きいのだ。
そして、壁にかけられるようになっている。
幼稚園くらいの頃の私は、それが壁につるしてあるのがこわくて、
遊びに行ってそれを見るたびにこわがって泣いた。
そこの家のお母さんは、私が来ると壁にかかっているスヌーピーの、
向きを変える(壁側に向けて背を向けさせる)ことで対処していた(笑)
スヌーピーは立体になると少し怖い。
(シュルツさんの絵にある可愛さが、再現されない。)
それが私のスヌーピーへの印象だった。
それから、このブログの初期のころ、
妹と適当に描いたスヌーピーをアップしたことがあるのだが、
◆「似せ絵大会、カイジ編!」
あのとき、妹が主張した「スヌーピーはわりと憂鬱げな顔をしている」
これは、ある意味、本質を突いていなくもない。
憂鬱、にはやや語弊があるが、
スヌーピーの持つ陰影、ときに憂いもある深さに気づいていたこと、
今となってはおおいに評価したい(笑)
なにせ妹も私も、スヌーピーが実際どんなキャラクターなのか、
知りもしなかったのだから…。
また、私の描いたスヌーピーの「いたずらっぽい」という要素に関しても、
間違ってはいない、
スヌーピーは実際、ウィットに富んだキャラクターであると言えよう。
しかし本物のスヌーピーを愛読してしまった今見ると、絵はあまり似ていない(爆)
…話を戻そう。
「PEANUTS」の世界では、無理がない。
スヌーピーはときに空想の世界に入っていくけれども、
それだって私には自然に感じる。
登場人物たちは悩みを抱えていたり、
いびつな個性を持っていたりするけれども、いきいきしている。
読んでいるこっちも、そのままの彼らが好きになる。
それは「地」である作者が愛の目で描いているからだろう。
作者の個性は違うものの、
私はトーベ・ヤンソンの「ムーミンシリーズ」の小説が好きで、
それについても同じことを感じていた。
登場人物たち、それぞれの癖のある個性が、
いかに愛しく、いきいきしていて、その世界に調和しているか。
私は最近とみに、「精神世界」や「スピリチュアル」の本や教えに、
閉塞感をおぼえるのです(笑)
ずっと昔からそのケはあったけど。
だけど、これら架空であるはずの物語世界には、
私の心が共鳴するものがある。
不機嫌だったり皮肉だったり悩んでたりするところも含めて、愛しいんだよな。
「その美しさを眺める者」の目線で描けることに、ひかれる。
そしてそこにユーモアを入れられることも(笑)
ところでチャールズ・シュルツさんは、著作権などの都合で、
漫画が「ピーナッツ」というタイトルになってしまったことには、
落胆していたらしいですね。
私もなんとなく、この漫画は「ピーナッツ」ではないのでは、と思います(笑)
これだけ愛される作品となった後では、もはやどうでもいいことですが。
もっと色々知りたいと思ってスヌーピーの公式サイトを見たところ、
スヌーピーには複数のきょうだいがいる上に、
そのうちの一匹は「みにくい犬コンテスト」で優勝しているんですね(笑)
見ると独特のキャラで、なんかいいっ!
オラフさんです。こちら↓
「スヌーピーの公式サイト オラフの紹介ページへ」
他のきょうだいたちも、気になる。
ピーナッツ、これからもっと読んでみたいなぁ。
かなり面白いよね、この漫画(いまさらすぎてごめんなさい)。
あ、そうそう、スヌーピーは猟犬(ビーグル犬)なのに、
うさぎが好きなんですね。(食べるという意味じゃなくて。)
いいやつじゃん、スヌーピー!!
※私は元うさぎを飼っていた、うさぎ好き。
そしてコンタクトレンズも使っているんだね…。
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