今日の記事タイトル「夢をあむ」。
また、夢の話かな?というと、
そのようであって同時にそうではなかったり…。
今日お話しするのは、一般に「夢」とは区別されている“この現実”のことも
「夢」と指す、そういう話です。
☆☆☆
この現実もまた夢なんだ…
そんな風にいうと、まるでこの現実が、
とても頼りない吹けば飛ぶようなまぼろし、
実体のないものだと言っているように聞こえるかもしれません。
だけど、私はこの現実を「夢」にたとえることを好んで多く使いますが、
そんな風に思っているわけではないのです。
この現実を、“何かにくらべてないがしろにする”ような意味もありません。
☆☆☆
運命はすでに決まっていて、
固定されているそれに対して、働きかける余地はどこにもない…
人間は、それぞれに与えられたルートをただ歩むだけだ。
そう思うこともまた、自由です。
何が、誰にとっていいかなんて、他者には決められない。
私は、私であるがために、この話をするのでしょう。
「夢をあむ」
おのおのが自分の夢をつくりながら生きていて、
それぞれの夢は、その人唯一のものであるにもかかわらず。
同時にそれはひとりのものではなくて、
絶妙に干渉し合い、調和しながら生きているとしたらどうでしょう。
「あむ(編む)」という言葉を使ったのにはまた、わけがあります。
それは、私たちが「ゼロ」から何かをつくりだしているというよりも、
すでにある材料から創造する“編集権”が与えられているというのに近いかな、
と、私は思うからです。
といっても、それがまた、多くの、多くのヴァリエーションを持つもので…
組み合わせは無限にあり…
決して人間の限界あるマインドが早まって結論を出しがちな、
「すでにあるものの焼き直し」のような意味ではないのです。
☆☆☆
執着しすぎてもいけない
執着しなさすぎてもいけない
手放さなくてもいけない
手放しすぎてもいけない
操縦を放棄するのでもなく
操縦にしがみつくのでもなく
夢を編むには
絶妙なバランスが
☆☆☆
あなたがあなたの世界を、
完全に逐一、口を出しながら決定していくとしたら
これほど重荷になることはないでしょう(笑)
一方で、
あなたがあなたの世界で、
なすすべなくただただ翻弄される小船のようなものだとしたら
これほど心細いことはないでしょう。
☆☆☆
仮にあなたに…わかりやすいなら「神」でもいい、
ハイヤーなんとかでもいい、指導霊でもいい、
何か「高次」のものと呼ばれる存在がいて。
「ひとつの自分」の中で、
スペクトルのように便宜上分割した自分という体験を生み、
この人生を生きるという、各チャンスをシェアしていたら。
つまり自分であって、
ある意味では自分の「子」的存在を持っているとしたら。
あなたがその立場なら、何を望みますか。
ただただその存在をコントロールしたいと思うでしょうか。
「上位」自己として?
それとも、その中に自由度や自主性というものをつくって、
どんな発展が起こるか見てみたいでしょうか。
「プログラム」の中に
たくさんの「余地」があるほど
生まれるものは大きい
それは無数の可能性…
かけあい…
×(かける)、で倍増する、レシピ。
自分が自分を知っているなら
そこから生まれた分身もまた、
同じエッセンスを所有するものとして尊重し
その創造性を発揮させたくはないだろうか。
☆☆☆
このテーマにちょうどよい箇所を思い出したので、本から引用します。
『比較するために、次の光景をイメージして欲しい。
二人の子供が出会う。
一人は乳母車に乗っていて、それを世界が押している。
もう一人は世界と一緒に手を取り合って自分で歩いている。
乳母車に乗っている子供は、そんな場合の子供によくあるように、
得意顔でこう言う。
「僕の世界は僕のことを心配してくれるんだぞ!」
これに対して、もう一人の子供は答える。
「僕は世界と一緒におもちゃをもらいに行くんだ!」
どこに違いがあるか、わかっただろうか。』
(『トランサーフィン 鏡の「超」法則』/ヴァジム・ゼランド著 299ページより)
本はこちら↓
トランサーフィン鏡の「超」法則 リンゴが空へと落下する――奇跡の願望実現法 (超★スピ)
- 作者: ヴァジム・ゼランド,ほおじろえいいち,須貝正浩
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☆☆☆
それから、今回テーマにした「夢をあむ」という概念を、
とても面白く表現していると私が感じた漫画があるので紹介します。
『バルバラ異界』(全4巻)
バルバラ異界 (1) (flowers comics)
萩尾 望都
舞台は未来。
とある事件をきっかけに、眠ったきりになっている少女が出てきます。
少女の夢を探るべく、「夢先案内人」が彼女の夢に潜るのですが…
彼女の夢にシンクロして次々起こる出来事。
明るみに出る事実。
そして登場人物たちの人生は絡み合い…
「夢」の意外な役割が明らかになる。
「人類の意識がひとつになる未来」
こんなキーワードも出てきて、
そしてはたしてそれが幸せな未来かどうか?
葛藤する登場人物も出てきて、
細部を含め、「すごい!」と、うなると同時に、
私にとっては身近というか現実というか、
リアルに実感できるところが多すぎて、
ぜんぜん“SF”じゃないよー
と、思った漫画です。
萩尾望都さんの漫画には、こちら以外にも、
深い「記憶」だったり、インスピレーションの宝庫ともいうべきところに、
つながっていらっしゃるのだろうなぁ…
と、思わずにはいられない作品が多くありますね~。
ご興味持った方、
ご自身が夢について普段、あまり記憶がなかったとしても、
単に漫画としてお楽しみいただくにも断然!面白いですから、読んでみてくださいね!
それでは、今日はこのへんで。☆ヾ(^∇^〃)
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