こんばんは~。(*^▽^*)
つくしの群生♪ すごくたくさん生えていた。
さて、
今回は「過去へのタイムトラベル」とタイトルをつけた雑記ですが、
SF的なお話ではないです。
ここ数日、昔から愛蔵しているこちらの本を読み返していました。↓
『クラクラ日記 坂口三千代』 ちくま文庫
クラクラ日記 (ちくま文庫)
坂口 三千代
このブログを始めるよりもっと前に持っていた自分のホームページでも、
おすすめの本に入れて紹介していたくらい、好きな本です。
著者の坂口三千代さんは、作家の坂口安吾氏の奥様で、
この本は安吾氏が亡くなった後に書かれました。
私はかつて、昭和初期~終戦後の文学が大好きで、
太宰治や坂口安吾の活躍した時代にとても興味を持っていました。
彼らの作品のみならず、その周辺の資料まで読んだものです。
その関連の中でも、この三千代さんの著書ほど面白いものはありません。
坂口安吾の作品を読んだことがない方であっても、
ひとつの読み物として、十分に楽しめる本なのではないでしょうか。
また、戦後の日本の様子も、生気あふれて伝わってくるのです。
もちろん安吾氏は作家だったということもあって、
妻である三千代さんの体験は、「一般的」ではなかったかもしれませんが、
それでも、その時代の空気というものは伝わってきます。
これが小説のようなフィクションではなく、
実際にあったことを三千代さんの目から綴った回想記だからなおさらです。
さらに、この本をここまで心に響く作品に仕上げているのは、
他でもない、三千代さんの安吾氏に対する眼差し、
人間としての様々な感情を持ちながらも、ある種の透明感のある、
安吾氏を心から愛し続けた強い基盤が読み手に伝わってくるからです。
私には、それが何度も心の琴線にふれ、染み入るようで、
愛した者だからこそ観察できたこと、考えたこと、
当時の苦しみもよろこびもすべて含めて、この本を書きながら振り返り、
作品として残してくださった三千代さんに感謝の気持ちを覚えるのです。
このように時代背景の違う書物を読んでいると、
ある種の「タイム・トリップ」というか、
その時代を直接訪れているわけではなくとも、何かその匂いや、
空気の中に入ることができるような感じがします。
そしてたとえば、登場人物の年齢についてでも、
この時代の○○才は現代の○○才とは違うなぁ…
でも、どんなところが違うと感じるのだろう?と考えたり、
この頃の人たちは、どんなことに希望を見出し、
どんな「常識」の下に生きていただろうか…と疑似体験をしたり。
まるでタイムトラベルをしているような感覚になるのです。
もちろん、自分があまり「入り込めない時代」というのもあって、
その違いは自分のエネルギーとも関連しているのだとわかります。
あなたにも、きっと好きな時代、歴史の中で興味のあるタイムピリオド、
というのがあるでしょう。もちろん、あなたご自身の人生の時期によって、
何に魅かれるかが変化することもありますが。
ところで、この本を読んでいる話は誰にもしていなかったのですが、
偶然今日、母と話をしているうちに、いつのまにか
「私のエネルギーの見え方」の話題になっていったときのことです。
私の視覚的なエネルギーの捉え方、たとえば、
見えるエネルギーの振動や、けむりのような様子について話していると、
母にも子供の頃から「プラーナ」が見えているということがわかりました。
「オルゴン」と呼ばれることもある、青空が背景だと見えやすい、
うねうねと半透明の粒のような形で動いているエネルギーです。
これが何かには諸説ありますが、プラーナとかオルゴンという呼ばれ方で、
知っている方は多いと思います。
そして、かなり多くの方に見えているけれど、特に気に留められていない、
あまり意識されていない現象のひとつだと思います。
私がそれについて説明すると母が、
「あ!それね。子供の頃、『これは何だろう…おたまじゃくしみたいだな…』
と思って、よくじーっと眺めてたわ!
でも、自分だけに見えてるのかとか意識して考えたわけではないのだけど、
他の人や大人には、何となく、『これは何?』と聞いたことはなかった。」
と、振り返って話してくれました。
そして、その頃の情景、住まいの様子など思い出しながら、
自分がいくつくらいの頃だったかを割り出して、
「そう考えると、小学校の高学年になる頃にはもう、
だんだんそんなの気にしなくなっていって、今まで忘れていたんだわ」
と、気づいて驚いていました。
「そうだね、だんだん物理的な現実の方に集中するようになるからね」
と、私。
今回はプラーナの話題でしたが、
母に限らず、後で振り返ると「とても不思議だった現象」についても、
大体、成長に伴って自然と意識の焦点、注意が移り変わっていって、
こうして話題にでも出ない限りは忘れているということが多いのです。
スピリチュアルカウンセリングの☆個人セッション☆でも、
何度かセッションを重ねるうちに、
「そういえば、子供の頃、こんな体験があったのを思い出した」
「小さな頃は、こんな世界を見ていた!」
と、思い出してお話ししてくださることがあります。
そんな話をしているうちに、母は知覚がかなりヴィジュアルタイプ、
視覚的にはっきりと記憶している方だということがわかり、
子供の頃の色々な情景を語ってくれました。
それを聞いていると、私まで追体験できるような、
これまたタイムトラベルしているような感覚になったものです。
しかも、母のかなり小さな頃の情景に関しては、
「戦後の日本」…ちょうど、私が本で読んでいた時期とも重なりました。
こういうシンクロはよく起こるものですね。
私たちは普段そのことを忘れがちですが、
ひとりひとりが沢山の記憶の「貯蔵庫」というか、
多くの経験、時間とつながる「アクセスポイント」を保持しています。
ですから、あなたの身近な人にも、ときには、
過去の思い出や、その人の歴史について、尋ねてみてください。
ひとりひとりが生きた歴史。
思いもよらない、面白い話が聞けるかもしれません。
タイムマシンの登場を待たなくても、日常の中で、
別の時代へ旅することができますよ。
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