BEATS AND LOVE

スピリチュアリティー、根本の癒し、ヒップホップ音楽とライフスタイルや考えあれこれ

ユーザーアンフレンドリーなデジタル社会と、意識の中身の画像化に思いを馳せたポイント部活

ひさびさに「部活!?」みたいな体験をしました(笑)日常の中の思わぬことで。

一通りの手続きが終わった後には、漫画『あしたのジョー』の燃え尽きたジョーのイメージが浮かびましたよね。
あしたのジョー』を読んだことがない私でも目に浮かぶあの有名シーン、ご存知ない方は「燃え尽きたジョー」で検索を!

これが特に自分の「やりたいこと」ではなかったから、しかも、離れたところから両親の作業を手伝うという難しさもあったから、途中で何度もあきらめたくなりましたが。
妹という「鬼監督」が、家族を励まして……

ってこれ、「期限が切れる前のポイント使用」の話なんですけどね!

やる気のないポイント部員たちと、家族を励ます妹

うちの家族が長年使っている携帯会社の、料金支払いに応じて付与される「ポイント」の形態が変更になるということで、旧ポイントは今月で期限が切れるというお知らせが届きました。それが、数ヶ月前のことだったでしょうか。

使用期間が長いだけあって、家族それぞれの保有ポイント数もかなり多かったのですが、現金と比べるとやはり、「ポイント」の価値やインパクトって薄いですよね。
ほかの家族全員がほぼそのお知らせをスルーしていた中、妹は……

「このショッピングサイトで、ポイントを使って買い物できるから!お願い、みんなポイントを無駄にしないで!」
と、ひとり、本気の呼びかけ。家族を説得し、期限が切れる前にちゃんとポイントを消費するように促したのであります。

それでしぶしぶ重い腰を上げた私。
該当ショッピングサイトをメールで紹介してまで、「お願い」してきた妹の気持ちを、無視はできない!(笑)

自分自身の手続きは、特に問題ありませんでした。
提唱者である妹も、本人が作業できるので問題なし。

一方で、いちプロジェクト、まるで「部活化」してしまったのは、両親の手続きです。

まず、携帯の利用明細がペーパーレスになって、送付されずにウェブサイトで確認するようになってからというもの、両親は全くそのサイトにノータッチでした。

私が使い方を教えてみたこともあったのですが、月々の料金は引き落としで確認できるので、特に必要を感じなかったようです。

でも今回ばかりは、「期限が切れる前にポイントを使うために」、両親それぞれのログインIDを作成し、妹が教えてくれたショッピングサイトと紐付けして、ポイントを使えるところまで持っていくことが必要だったのです。

それくらい簡単そう? うん、デジタル社会に慣れている人にはね。
生まれたときからパソコンがそばにあって、身近にいじってきた世代の人には、なんでもないことかもしれないですね。

でも、パソコンは家にあっても、普段ほとんど使っていない両親には。

二人とも職場などで多少使う機会があったので、パソコンやネットの基本はわかっているはずですが、なにせ、日常的には利用していない。
母など今では会社のスマホを持たされていて、それで仕事のやりとりをせざるをえないので、むしろスマホタブレットの方が手慣れている様子です。

そんな中、今回は携帯電話から個人個人の手続きをして(全員ガラケー)、途中からパソコンで設定をし、パソコンから買い物をするのがゴールなのです。 

しかし実務はゆだねられた

携帯での手続きと、パソコン上での手続きと。両親が、両方をクリアーできるの?という私の難色は妹に示してあったものの、「私が二人に教えるよ!」と元気よく答えてくれた妹。
ところが、家族という部員を指導する監督だったはずの彼女は、今月あった全員が実家に集合する唯一の機会に、さぞかし心強いインストラクションをしてくれるのだろうと思いきや、そのことについては実質何もせずに帰って行ってしまいました(!)
その件とは全然関係のない、自分の住まい用に近隣の店で吟味・購入した、突っ張り棒などの荷物をうれしそうに沢山持って…(笑)

ななななんと、翌日私が残って、諸々の手続きと、私が帰った後にも該当サイトを利用できるようになるまでの「手ほどき」を、母にすることになったのです。

父は、予想通りノータッチ。
ポイントが失効になっても別に構わないし、わからないからやりたくない、というスタンスでした。

母も同様の感じだったのですが、そこは妹に説得されて…。
私も、去り際に「バイトだと思って頼むよ!」という謎のセリフを私にかけ、ゆだねていった妹に押されて、母と二人で実家でパソコンに向かうことになりました。
父と母、それぞれの携帯2台を用意して。

お茶を淹れて、放課後の部活みたいに、深夜までパソコンに向かう二人。
貴重な休日を費やしたので母もけっこう嫌そうでしたが、頑張ろう!と励まし合って。

根本的な説明をしながらで相当時間はかかったけれど、母の分はそれでも何とか無事IDを作り、ポイントを消化し終えるところまで辿り着きました。

暗証番号狂想曲

ところが問題は、本人が早々と今回のプロジェクトを離脱し、「幽霊部員」になってしまった父の分。
携帯での手続きに必須の「暗証番号」すらわからないと判明……orz

下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる方式で、思い当る番号を聞いて入れていったところ、エラー回数の上限を超えてロックがかかり、その日は、そこから先に進めなくなってしまいました。

仕方なく、私は母に「お父さんの暗証番号がわかったら、その後はこの手順で手続きしてね」と予行練習を一緒にして、その内容のメモも残して、それから帰ったのです。

ところが…

母が再び時間の取れた日に父の携帯で暗証番号を入力してみたものの、他の思い当る組み合わせも全滅だったと連絡がきました。父本人も思い出せないとのこと。

私たちはこの時点で、「お父さんの方はあきらめよう」と内心思っていたのです。
ポイントの期限切れまでの日数もだいぶ少なくなってきたし。

ところが、遠くから、人々に有無を言わさぬ啓示をもたらす古代の神のごとく(笑)、それを聞いた妹が自ら携帯会社に連絡して、父の暗証番号を封書で送ってもらうという鮮やかな力業を駆使しました。
それによって、「父の分もあきらめちゃだめだ」というプレッシャーを、私たちは受け取ったのであります(笑)

かくして、私と母の「ポイントを消化する部活動」は、監督(妹)の描くエンディングまで、容赦なく続くこととなりました。

でも、暗証番号がわかったら、あとはもう簡単!
私はそのために実家まで行くことはできないけれど、きっと母はこの間のことを思い出して、メモを見ながら手続きできる。すでに一度、一緒にやったことだし。もしわからなかったら、私が電話ごしにサポートすれば大丈夫。

そう思っていたのに…。

ユーザーフレンドリーではなかった

関門は色々とありました。暗証番号はクリアーしても、本人確認のための手続き色々。
2次元バーコード読み取りから、パスワードの設定、入力時の時間制限によるエラー、二段階認証まで…。

念のためおことわりしておきますと、それらも、私自身が行うなら難しい内容ではないです。
ただ、一緒に作業した日から日が経ってしまったので、電話ごしにやりとりしている母が手続きのどのポイントで迷っているのか、作業の何を間違えてしまっているのかが、なかなか読み取れない。

母の報告を聞いていると、どこかに問題があると見えて、スムーズに行けばとっくに済んでいるはずの手順が、進まないでループを描いてしまったりするのです。

このとき、「互いの見えているものや考えていることの中身が、可視化できたら…画像として共有できたら…と、切実に思いました。

何かのシステムや機器のサポートセンターの人たちは、なかなか大変だろうなと思いました。
お客様がどの時点で困っているのか…どんな操作を間違えているのか…何をわからないのか…

同じ設定、同じ画面を一緒に覗くことができればいいのですが、相手だけが見ている状況を、こちらが電話ごしに想像するしかないというのは、案外「伝言ゲーム」みたいで難しい。
特に、作業している分野についての知識の差があり、「共通言語」も少ないと…。

「四角いマスに入力したんだよね。その下には、どんな注意書きが出てる?」
「それはたぶんURLだよね?httpから始まってるアドレスになってる?読み上げてみて。」

など、言葉のみの説明が頼りだったので、ああ、画像にして共有できたら楽なのに~!と。

意識の中身を「こんな感じー」と画像化して、相手に送信できるシステムがあったらいいですねぇ…。

なんだかんだでクリアしたけど、難しい人もいるんじゃない?

母と電話ごしに、長時間・そして度々の作業(部活)を共有し、

「やった!ここを突破すれば、あとはもう問題ないぞ」

と、何度かぬかよろこびしながらも、また思うように進まない…という状況を繰り返した後、やっと「峠」は越しました。

つまり、「あとはお買い物すればいいだけ」のところまで漕ぎ着けました。
商品選びやお買い物の手順はメモも残したし、母も覚えてくれていたのでひと安心。

最後の方ではもう、祈ってました(笑)これ以上エラーや不明な状況が出てこないようにと。
現場に私も一緒にいたら、もっとずっと楽に終わっていたんですけどね。

そこまでやってみて、私が今回、両親の視点も通して体験したからこそ、つくづく思ったのは…
「こういう作業が難しい人もいるんじゃない?」
ということです。

年齢に関係なく、こういった手続きや操作に何の困難も感じずにできる人もいる一方で、自分ではできないからと手を出せなかったり、挫折してしまう人もいるんじゃないでしょうか。

今回は「ポイント」という副次的な印象のものに対する作業で、深刻ではない状況でしたが、たとえば「自分のものであるはずなのに、自分で使えない!」とか、「やり方がわからないと本人がアクセスできない」ということが、増えてきている時代と感じます。

そしてそれは、なんだかおかしなことに思えます。
まさにユーザーアンフレンドリー。

手続きの煩雑さは、セキュリティの意味が大きいのでしょうが、慣れてない人はこれ、ひとりでできないでしょー、とつい考えてしまいますね。

やり方自体はわかっている人間でも、めんどくさいと感じるくらいですし。
私も、妹の檄がなければ、結局手をつけずに終わっていたかもしれません。

「ポイント疲れ」という妹の名言が、この部活を締めくくる。

今回の活動のキーとなった妹いわく、「ポイント分は結局、支払った料金にあらかじめ含まれている」と考えているそうで、最近のポイントシステムの広がりを嘆いていました。

私はあまり使用していないので未知ですが、楽天などのお買い物サイトでは、付与されるポイントが大幅に増すセールの時期などあるそうで、でも、そこで取得したポイントの期限はそう長くなく、使うためには期限内にまたお買い物をする必要があるのだとか。

セール時期やポイントを考慮しながらのお買い物は疲れる…と感じながらも、まとまった買い物が必要なときや、高めの商品を買うときには、ついポイントのことも考慮に入れてしまうと妹は話していて、「思うツボになってる。踊らされてるよ…」とつぶやいていました。

妹自身、最近ずっとほしかったものをオンラインで購入するにあたり、セールの時期を狙っていたそうで、またその中でも「何店以上で買い物すると、ポイント何倍」などの条件もあるのだと教えてくれました。購入者の心を揺さぶる独自ルールの別宇宙が広がっている様子です。

妹はその時期、「ポイント疲れ」をしているという名言を残していました(笑)
ポイントのやりくりや期限に合わせて購入計画を吟味することに疲れたのですね。
私も、「天王山だったね!」と、コメントしておきました。

ポイントのシステムについて観察していると、色々思うことがあります。
その出現に思いを馳せると不思議な気もしますが、楽しめる人は楽しんで、要らんと思う人は気にしないで、自分なりに遊んでいくのがいいんじゃないでしょうか。
私は、コーヒーの粉を買ったときのスタンプがたまるのとかくらいで、ちょうどいいかな。


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