今日はあえて「スピリット」でなくて「天使」という言葉を使って書きたい、
気分的に。
天使の目線から見たら、
ひとりひとりの人生はとても意義深いが、
ひとりのみの人生という視点には意味がない。
…このこと、感じていただけるでしょうか。
☆☆☆
最近、あまり映画を見なくなった私ですが、
以前はけっこう好きでした。
その中でも、主人公が1人きっちり決まっているというより、
登場人物の人生が並行して追われていくストーリーが
わりと好みだった気がします。
いくつか紹介してみましょう。
まずは、ずいぶん昔に見た映画だけど、『マグノリア』。
マグノリア [DVD]
ポール・トーマス・アンダーソン
たくさんの登場人物の、それぞれの人生が描かれていて、
見ていくとそれがつながって(リンクして)いることがわかります。
出てくる人達が内心苦悩している上、独特なカラーを持つ作品なので、
好みは分かれるかと思いますが、
私はこれを見たとき、魅力のある映画だな、と思いました。
ちなみに、女性を落とすための方法をとく自己啓発セミナーの教祖役、
トム・クルーズが異様に輝いているのも見どころです(笑)
彼の本当の魅力発見、っていう感じです(笑)
それから、この映画。
原題の方が好きなんだけど、原題は、『Everything is Illuminated』
日本語タイトルは、『僕の大事なコレクション』
僕の大事なコレクション 特別版 [DVD]
こちらは、かなり私のツボでした。
ストーリーを詳しく書けないのですが、やはり、
人とのつながり、それぞれの人生の輝き、人生の交差について…
考えさせられる作品です。
主人公のジョナサンは、何でもコレクションしてしまう趣味があり、
このとき、こんなことがあった…というのを「物で保存してしまう」人です。
彼はアメリカ人で、家族の歴史をたどり、
祖父と写真に写っている女性を探しに、ウクライナに向かうのですが…。
公式サイトがまだありました。→「僕の大事なコレクション」
ストーリー紹介もあります。
とどめておけずに流れていってしまうもの、
そのときそのときの瞬間を、
「物」という形に残るもので記録しておきたいと思う気持ち、
その根柢に流れる感覚が、私にもよくわかります。
私は物は集めない人間ですがね(笑)
「物」が人をつなぐ、という描写、いいなぁと思いました。
ただのモノなんて本当はなくって、結局人が関わっている。
つまり、そこには生きた記憶があるんだものね…。
そして、こちらはわりと近年見た映画、
『インセプション』
インセプション [DVD]
クリストファー・ノーラン
私はクリストファー・ノーラン監督が好きなようで、
この人が監督になってから急にバットマン・シリーズを好きになったくらいです。
その上、なんと、この映画は、「夢」がテーマです!
これは、私が見ないわけはないでしょう(笑)
感想としては、
「夢の世界の通りではないけれど、うまい!すごい!」
というものでした。
人の意識…心の中の領域について、
かなりいい線ついている映画なのではないでしょうか。
人(ターゲット)の夢の中に、目的を持って「ハッキング」し、
本人のもののように見せかけたアイディアを埋め込む話なのですが、
それをしながらも、潜入している工作員である主人公の潜在意識が、
その世界に繰り返し顕れ、関わってしまう…という描写が現実的です。
もちろん、ターゲットを含め、そのハッキングに関わるチームの人全員、
作業をするときは、こっちの世界では「眠る」わけなんです(笑)
その前に、夢の基礎を「設計する人」がいたり、
夢の中で他人に変身し、誘導することのできる「偽装士」がいたり、
潜入チームの中の役割、特技もそれぞれあるのですが…。
く~!
こういう描写って、もう、かなり、私にとっては現実ですよ。
ほんとに、夢の中(というかスピリットの世界)では、
人を「コピー」できますしね!
また、夢の中で「夢の中にいること」を忘れないようにする、
起きているときの現実の世界と、夢の世界を区別するための目印として、
ひとりひとりが個人的な「トーテム」という物を定め、所持していたのも、
あまりに実用的なコンセプトでした(笑)
あとは、深層意識に落ちていく…という意味での、
「階層」が幾層か描かれており、
深い階層に潜れば潜るほど、体感する時間が「長く」変化していく。
それも、うまい描写だなぁ~と、思いましたね。
実際、こちら(起きている現実)では、たった数分の長さでも、
夢の世界ではひと人生を体験する、ということだってありますからね…。
どうもクリストファー・ノーラン監督は、
私には、精神世界系のセンスを持っている方に思えてならない(笑)
いずれにせよ、この作品の最大のポイントとして、先に書いたように、
仕事でどのような夢に潜っても、
自分の潜在意識にある「あるもの」が、繰り返しそこに出現してしまい、
結局、自分の心と向き合うことになる主人公の姿が、
非常に「リアルである」と思いました。
そして潜っている他のメンバーも、
彼の思考によって作られるその姿を、夢の世界では現実に、「形」として目にする。
「一緒に共有する」ことになるのですね。
☆☆☆
…と、映画紹介を通してお伝えしたいことは、
これら作品が示唆しているように、私たちの人生の「境目」って、
ないんです…。
ひとりの人生というものは、存在しないんです。
ひとりの目線にフォーカスできるように、感じているだけで、
誰もが全体を一緒に生きているんです。
たとえば、
距離的には地球の反対側に住む見知らぬ人であろうが、
体の状態が寝たきりの人であろうが、
現状ひきこもりであろうが、ウツで休職していようが、
世界をまたにかけて活躍するビジネスマンであろうが、
セレブであろうが、主婦であろうが、
悩んでいようが、笑っていようが、
大人であろうが、子どもであろうが、
もっと言っちゃえば、植物も、動物も、大気も、水も、地も…
みーんな、今も、それぞれの欠かせない役割があって、
同じ「ひとつ」を一緒に生きているんです。
詳細のどれがいいとか、悪いとかもなく!
ただ、確実に、相互につながり合って。
これが、冒頭に書いた、天使の目線、
ひとりひとりの人生はとても意義深いが、
ひとりのみの人生という視点には意味がない。
の説明です。
切り離せないんです、誰も、何も。
切り離して見ることなんて、不可能だもん(笑)
それでは、意味を成さない。ひとつの「私」として。
全部のつながりを受け入れて、はじめて、
Divine Order(聖なる秩序)が理解できるのです。
それでは、はヴァ・ないす・うぃーくえーんど!♪~ヾ(^∇^〃)
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