BEATS AND LOVE

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祖母に渡したもの

前回につづき、“亡くなった後の人”に関する話題です。

「靴クリームを欲しがる兵隊さん(亡くなった人と夢で出会うこと)」

beats-and-love.hatenablog.com

私が生まれるずっと前に亡くなった、母方の祖母と会ったときの話を書きます。
このときも、私にとっては眠っている間の夢の中での出来事でした。

☆☆☆

私はそのとき、気づくと、白い建物の、小さな部屋の中にいました。

きれいな療養地やホテルの一室のようなところです。
そこには、私の母(存命です!)がいて、
窓越しにじっと外を見つめていました。


窓の外には、美しい山の光景に囲まれ、
向こう側にやはり白い建物がありました。
それは病院や、なにかの施設のようにも見えました。

そこまでの距離は決して遠くありません。
しかし母は、私にこう言うのです。


「私は、あそこへは行けないの。
○○ちゃん(私のこと)、代わりに行って、
おばあちゃんにこれを届けてくれる?」

そう言って母は、私にあるものを渡しました。


私は、気づくと、その、あちら側の建物の中にいました。
たくさんのテーブルの並んだ食堂やカフェテリアのようなところにいました。

それはこちらの現実にあるものにたとえれば、
病院や大きな学校、会社などの施設の中の食堂に似ています。
大衆食堂やセルフサービス式のカフェテリアを思い浮かべてください。
あんな感じです。

そこにいる人たちは皆活気があり、にぎやかで、楽しそうでした。
その施設内にはある種の規律もある感じで、
それは厳しい規律という意味ではなくて、そこが「訓練施設」とか、
「修養、リハビリのための施設」という様子だからです。


私は実は、祖母の写真は鮮明でないものを1、2枚しか見たことがないのです。
でも、どの人が祖母なのかわかり、祖母のいるテーブルに行きました。

祖母は、女友達らしき人と向かい合って、
楽しそうにお茶を飲みながら休憩時間のおしゃべりをしていました。

私を見ると、私の目をみて、「どなた?」というようなことをやさしく尋ねました。


私は、なぜか緊張というか、気恥ずかしさがあって、
自分が誰だか名乗りませんでした。

ただ、「これをあなたに…」というようなことを言って、
母から預かってきたものを渡しました。

それは、きらきらと光る多色の緑色のビーズが、
何本か重なって輪っかになっているブレスレットでした。

濃い緑色や薄い緑色やエメラルド色のや玉虫色っぽいのや…、
色々なグリーンが光っていました。

祖母はそれを受け取ると、少し驚いたように「ありがとう」と言いました。

☆☆☆

私に映った祖母の姿が、生前の通りであったかどうかは、私にはわかりません。

その夢をみた後で、こちらの現実で母にこの出来事を話し、
祖母の印象を伝えたところ、おおよその特徴はその通りでした。

きっと、「姿」というのはもはや実体でないので重要ではないと思います。

ただ、私はそのまなざしを、はっきり覚えていました。
そのまなざしに宿る、その人の息吹のようなものを。
生きている人に出会ったときのようにね。

夢の中で母が私に託したものは、何かの象徴だろうと思うのです。
とても美しく、きらきらと光って、かわいらしいものでした。

そういえばその後、祖母についての思い出話の折に母が、
祖母が「エメラルド」の色の美しさについて生前何か言っていたと、
語っていたシンクロを思い出しました。
これは今思い出したことで、詳細を覚えていないので今度母にきいてみます。

この現実で、私が詳細を理解していなくても……
夢の私が祖母にそれを渡すことができたことは確かです。

そしてこの出来事は、今を生きる私の胸に、あたたかい余韻を残したのでした。

それでは、また次回お会いしましょう♪

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