BEATS AND LOVE

スピリチュアリティー、根本の癒し、ヒップホップ音楽とライフスタイルや考えあれこれ

最後の親知らず(埋没)を抜きました

タイトルの通り、最後の親知らずを抜いてもらってきました。
過去の抜歯時と違い諸々のコンディション面で不安があった上で臨んだ治療だったので、そのエピソードなどを。

初めて行った総合病院で、口腔外科の先生に手術してもらったのですが、先生が親切で手際がよかったので助かった~!
手術後のズキズキ進行形で、この記事をお届けします(笑)

☆☆☆

今回の親知らず抜歯は、噛み合わせを回復する治療のために行っている矯正の先生から指示があり、決行することになりました。
現在私は上の歯だけ先に矯正器を付けており、この親知らず抜歯の傷が治った後、下の歯の矯正器も付けることになっています。

まず、この矯正が審美目的ではなくて、色々あった末に決断したことだったんですね…。過去記事を読んでくださった方は覚えていらっしゃるかと思いますが。
歯科治療トラブルから矯正へ至った経緯はこちら↓

beats-and-love.hatenablog.com

親知らずについては、私はおよそ8年ほど前に1本、その数年後にまた1本と、上の2本は抜歯済みで、今回が最後の1本でした。
私の場合、下の歯は、元々1本しか親知らずが存在してません。
さらに、全ての親知らずが完全に埋まっている状態で生えてこず(完全埋伏智歯)、特に中で横向きになっているなどの支障も見当たらなかったので、人によっては一生抜かない選択もありだったかもしれません。レントゲンで見せてもらわない限り、本人は何にも自覚症状なしだったからです。

ただ、1本目の親知らず抜歯をしてくれた先生の見立てでは、今後これらの親知らずが生えてくることはまずあり得ず、むしろトラブルの原因になる可能性の方が心配なので、抜いた方がいいだろうということでした。
確かに、下顎には親知らずが1本しか存在していないのも、生えてくるだけのスペースがないということなんでしょうね。

それなら…ということで、当時の先生のアドバイスで、比較すると抜きやすいという上の歯から抜くことにしました。
下顎は神経に近く、骨も削るので腫れたりする場合があり、ちょっと厄介なので上からにしようということだったのです。

レントゲンを見る限り大丈夫だが、開いてみて、もし中で取りづらい形で親知らずの歯が存在していたら、割って取り出す可能性なども説明を受けていた気がします。

そのときは深く考えることもなく、先生を信頼してあっさり抜いてもらいました。
その数年後の上の1本の抜歯も、同様でした。住まいが変わっていたので違う先生に手術してもらいましたが、特に不安も恐怖心も感じませんでした。

ところが今回は…

私が矯正治療に至った経緯を読んでくださった方はご存知の通り、すでに歯やあご、首のコンディションが大幅に変わってしまっていて、矯正治療準備のため受けた過去の虫歯の詰め物を替える治療では、治療中に下顎が震えてしまうようになったのです。
あな、おそろしや。そんな体験は私は初めてだったのでびっくりしました。

その頃の気づきや、口腔ケアなど↓

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それを見た先生いわく、やはり噛み合わせ不調から顎関節症気味になっていて、そのように顎が痙攣するのだとのこと。私自身の体感では、歯科の椅子で横になったときの首の独特のつらさと、口を開けっぱなしにすることとの2つの要素が重なると、どうもその反応が起こるようなんですよね。

いずれにしろ、治療中に顎がじっとしてられないのは怖い(汗)
先生は慎重にした方が良いと判断したようで、当初はそこで親知らず抜歯手術も行う予定だったのですが、総合病院に紹介状を書くのでそちらで…ということになりました。

とはいえ総合病院に行ってみたら、特に難しいケースと見られることもなく、あっさり手術の日取りが決まったんですけどね。事前の診察時、現状のコンディションもお伝えしておきましたが、何かあったら休みながらやるので大丈夫ですよと優しく言っていただきました。

ただし、先述の通り下顎の埋没した親知らず抜歯は、上顎よりも+α、事前に了承しなければならないことがあって…
まれにしびれが残るかもしれないこと、腫れは起きやすいこと、内出血のためしばらく青あざが皮膚に出るかもしれないこと等、説明を受けました。

過去に手術を担当してくれた先生も、後に回していた下顎。初めての下顎、完全埋伏歯抜歯。
…なので、今までに比べると私は「ひいぃっ!怖い!できたら受けたくないな~」と、思ってしまっていたのです。
何よりも一番の不安点は切開して骨を削ったりもするという手術中に、また自分の顎が痙攣したらということでした。実際に、その震えを体験してしまうとね。

ですが矯正治療にはこの親知らずを抜くことは必須。矯正を選択した限り、今回はやめるチョイスはありません。

☆☆☆

そんなわけで、手術の朝も、実際に始まってしまうまでは調子が悪かったのですが、先生が気さくな感じの方だったのでやや気持ちが楽になりました。

驚いたのは、他の歯医者さんのような助手さんや看護師さんなどのアシスタントがつかなかったことです。すべての工程を先生ひとりでやっていた!
その病院の口腔外科は複数の先生がいましたが、皆それぞれ異なる患者さんを診ていて忙しそうでしたので、基本それが当たり前なのかもしれないですね。

口を開けっぱなしにできる器具を噛みながらの手術でしたが、それでも、麻酔の段階で下顎の痙攣が出てしまったのでひやっとしました。

が、その震えも、この程度なら大丈夫!と言ってもらったので腹を据えます。
効いている麻酔のおかげで切開などの痛みは感じませんが、今回は事前の不安が大きかったので、リアルに「今何をしているか」を想像すると落ち着かなくなってしまいそうでした。顎も、この最中に痙攣は、できれば避けたい。

なので、私は意識をなるべく逸らし、別のところへやろうと努めました(笑)
そのとき、意識内に思いがけず現れてくれたのが、3月に亡くなった父方の祖母の姿です。
この記事の頃はまだ亡くなって日も浅かった。↓

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昔の過去記事でも書いたように、祖母は父の兄、長男の家族と同居していて、距離も離れていたので、しょっちゅう一緒にいたような近い間柄ではなく、子どもの頃、夏休みに遊びに行ったのが一番の思い出でした。
しかも祖母は長年、看護婦さんだったのです。
高齢になっても声がかかって、お勤めしていました。

ですから、この状況で祖母の姿が現れたことは、私には大きな助けになりました。
(過去にはこんな風に手術に怯えたことがないので、このような体験は初めてで、比較対象はありませんが。)
いわゆる“肉声”ではないけれど、紛れもない祖母の声が聞こえ、励ましてくれます。
視覚的にも、ほほえみながら、話しかけてくれている祖母が心眼でみえました。

もちろん同時に、進行している手術の様子も感じているし、先生のかけてくれる声も聞こえています。

「あぁ、今、歯を骨から外そうとしているんだな…(ドキドキ)」
と、つい、その震動や過程に意識が行きすぎてしまうと、また痙攣の恐れがよみ返ってくるので、そのときにはあえて、心眼に写る祖母の方へ意識を向けました。

そして、子どもの頃一緒に行った常磐ハワイアンセンター」の様子などもありありと眺めたのです。(※福島にあります。施設の名前が変わった後もこう呼んで親しんでいました。)

かたや、埋没している親知らずの手術を受けながら、私の心は、子どもの頃楽しかったハワイアンセンターの「流れるプール」へ……

身体はごりごりと骨に響く処置をしてもらいながら、私の意識は夏休みの、混み混みのハワイアンセンターをはっきりと体験していました(笑)
外から見たらただの手術受けている人が、“中身”はこんなことになっているなんてね(笑)

祖母の優しい励ましと、ハワイアンセンターに意識をやる間に、どうやら「あれ?もしかしてそろそろ縫合してる?」とわかる段階になってきました。

先生も、「もう少しだから、がんばって!」と声をかけてくれます。
若干、顎の震えが生じる場面もあったのですが、最小限で済みました。
先生の手際もよかったのでしょう、思ったよりも短時間で終わりました。大感謝!

縫ってもらいながら、先生や、私の意識の中で励ましてくれた祖母の存在への感謝の気持ちがあふれるように湧いてきて、「ありがとう…」と思いました。

ちなみに、事前に自分の体にも話しかけておいたのは言うまでもありません。
ここの歯、こういう風にして抜くことになったからね、よろしくね、今までありがとうね…と。

☆☆☆

本当は、帰宅してしばらくした後、止血用ガーゼを噛みながらこの記事を書きかけていたのですが、さすがに途中で痛みがガンガン増してきて、一時リタイアしました(笑)

ところで昔、最初に親知らずを抜いてくれた先生が女医さんで、かわいいケースに入れて抜いた歯を渡してくれたので、それ以来、私も毎回抜いた歯をもらうことにしています。

今回も、抜歯した歯はまるごと、きれいな姿でもらうことができて、手にしてみると「これが見えないところに埋まっていたのか…」と、不思議です。

長年使われている他の歯と違い、完全にきれいな歯なんですよね。
少し、ゆでたまごで作る「チューリップ」のような、お花の形と似ています。
そして根の部分は、私は3本ともなのですが、タツノオトシゴのようにくるっと巻いているのです。全員の根っこがこうではないそうですが、こういう人もいるそうです。

眺めていると、感動するし、人体の造形の不思議や美しさを感じる。

人間って、生きている間は「体」のメンテナンスに色々と気を遣いますよね。
それをめんどうだなぁ~、厄介だなぁ~と思うことは簡単なのだけど、この地球体験を、肉体を持つ形でやっているからこそ、経験できることでもあるのですね。

その貴重さを味わってみたいなと思う方、ぜひ、6月3日(土)の「死への理解を深める」講座にもご参加ください。

この経験の「今」も、おもしろいなって、きっと思うことができるから。

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