先月の27日は、大好きなラッパーLil Wayne(リル・ウェイン)の誕生日でした。
その日、私は旅先にいたのですが、心の中でおめでとうと祝いましたよ!
9月はLil Wayne、間もなくやってくる10月の15日は、これまた私の大好きなR&BシンガーGinuwineの誕生日と、心の中でのセレブレーションに忙しい時期です(笑)
先日まで、優先的に書いておきたい記事が続いていて、ブログ内でこの話題にふれることができませんでしたが、しっかり「Lil Wayne生誕祭!記念」として、個人では精力的にLil Wayneの色々な時代を振り返る作業をしていました。
Mixtapeも含めた長年のLil Wayneの作品を振り返り、今の自分の心にふれるもの、再び注目したくなった過去の時代の曲を購入したりもしていたのです!
幼い頃からラップをし、そのキャリアは相当長いLil Wayne。
当然、彼の作品の歴史を振り返るとかなりのボリュームがあるのですが、どの時期にも素晴らしい魅力を感じることに、アーティストとしてのLil Wayneへの尊敬はますます増しました。
この記事を書くにあたり、過去のインタビュー映像なども振り返っていたら、きりがないほど膨大な文章になりかけたので、今回は単純に、今私がはまっている過去のLil Wayneの曲を紹介します。
Lil Wayneあるいはラップミュージックファンの方はもちろん、そうでない方の心にも何か響くポイントがあれば、うれしいですよ!
1995年、B.G.'ZのBaby Dとして初アルバムをリリース
4曲ご紹介する中の1曲目は、Lil WayneがB.G.とデュオを組んでいたときのデビューアルバム、「B.G.'Z」名義の「True Story」より、この曲です。
★B.G.'Z--From Tha 13th To Tha 17th
B.G.'Zとは、Lil Doogie(後にB.G.)、そしてBaby D(後にLil Wayne)の2人組で、このアルバムリリース当時(1995年7月)、B.G.は14歳、Lil Wayneは12歳でした。
8歳からラップをしていたというLil Wayneですが、若干12歳でこのラップ!
この曲の中の最初のラップはB.G.で、続く、B.G.より高くてかわいらしい声のラップがLil Wayneです。
ニューオーリンズの13区出身のB.G.、そして17区出身のLil Wayneがそれぞれ自分の出身区についてラップしているので、タイトルは「From Tha 13th To Tha 17th」なのです。
同アルバム内の、こちらの曲もまたDopeです。やはり、まだ幼い声のLil Wayneのラップを堪能することができますよ。↓
★B.G.'Z--Thrill B'G
ちなみに、この年齢の子どもにこうした内容をラップさせることを、Lil Wayneの母親は嫌がったようですが、本人は自分のしたいことをする、と、このときから決めていたそうです。
当アルバムは1995年に一度リリースされ、レーベルのCash Money Recordsが、配給会社としてUniversal Recordsと契約を結んだ後に、1999年に「B.G.」名義で、同タイトルのアルバムとして再リリースされています。
今回、私はLil Wayneの誕生日記念に、オリジナルバージョン「B.G.'Z」の方のアルバムを購入しました(とはいえ収録曲は新旧とも一緒です)。
いずれにしても入手困難なのですが、Amazonに新品を出品されている方がいて、大体当時の2、3倍くらいと思われる値段ではありましたが、購入することができました。
他のサイトも含めて探せば中古品も出ていますが、 そこそこの高値にはなっています。
アメリカでの販売状況を見ても同じ感じなので、CDが欲しい方はその値で購入する心意気で。
90年代のラップが好きな方には、かなり楽しめるアルバムだと私は思いますよ!
2000年のソロアルバム「Lights Out」内の曲の別バージョン
そして3曲目は、こちらです。
★Lil Wayne feat. Mack 10--Shine
これは元々、Lil Wayneの2作目のソロ・アルバム「Lights Out」に収録されていた曲なのですが(2000年のリリース時、Lil Wayneは18歳)、アルバム内のバージョンではHot Boysとの曲で、Mack 10らと共演はしていないのです。
そのため、このアルバムを持っていた私でも、Mack 10とのバージョンがあることを知らずにいました。
ビデオを見ると、Mack 10のほかに、TQも出演していますね。
Mack 10は言わずと知れた、West coast(西海岸)カリフォルニアの人気ラッパーです。TQも、同じくWest coastのシンガーで、このビデオでは濃い青色のバンダナとTシャツを着ています。
まずLil Wayne、次にMack 10と来て、その後ラップしているのはMikkey Halsted。当時Cash Money Recordsと契約していたアーティストです。
そして、最後のラップはBirdman(当時はBaby)、Cash Money Recordsの創始者の1人です。
この頃のLil Wayneのタトゥーの少なさ!今見ると新鮮!(笑)
ちなみに、この当時はまだ、アルバムのプロデュースはMannie Freshがしていますが(動画では0:04秒から出演している男性です)、私はMannie Fresh大好きなのです。
懐かしい雰囲気に、楽しく見入っていました。
Lil Wayneのアルバムも、さすがにこのくらい時期をさかのぼってしまうと、自分がどこでこのCDを購入したかとか、覚えていないんですよね。
現在の自分がよくしているようにネットで買ったわけではなくて、どこかのレコードショップで買ったんじゃなかったかな、と思っているのですが。
入手時の記憶は曖昧なのに、ずっと手元にあるというのがね……(笑)
レーベルメイトBoo And Gottiとの、中毒性のある曲!
4曲目は、特に現在私が気に入ってリピートしている曲で、こちら。
★Boo And Gotti feat. Lil Wayne--Ain't It Man
2003年にCash Money Recordsからリリースされた曲です。
Boo & Gottiのアルバム「Perfect Timing」に収録。
この曲は、私は最近まで知りませんでした。
もう、一度見たときから、はまってしまって!
Boo & Gottiはシカゴ出身のラッパーで、当時Cash Money Recordsに所属していました。
曲のビデオには途中、2:01秒から同じくシカゴ出身のR&BシンガーのR.Kelly(シカゴ・ブルズのキャップとユニフォーム着用)、そして3:38秒からはラッパーのJa Rule(袖が白い水色のジャケットを着ている)も出演しています。2人とも、このビデオ以前にBoo & Gottiと共演している曲がリリースされているんですね。
ちなみに、私はR&B大好きだった頃からR.Kellyが苦手なんですが、それでもこうして見ると貫禄はありますね。
このビデオを見ていると、高校留学時に、ホストファミリーとの休暇旅行でシカゴに滞在したことも思い出します(息子さん一家がシカゴに住んでいました)。
タイトルの「Ain't It Man」は、日本語に訳すなら、「そうじゃねぇ?」という感じのニュアンスです。「~だろ?」とか、今風に言うなら「~じゃね?」ですね。
Boo & Gottiのヴァースは、主には、「自分の出身地域での生活」を語っています。
俺たちの地域ってHotじゃね?
新しい車、かっこよくね?
奴ら、俺たちのプロジェクト(低所得者向け公営住宅)を取り壊そうとしてね?
という感じで、自分自身や地元にまつわる自慢、愛情表現、ストリート描写などの語りかけが続きます。ビデオに出てくるビル状の建物(大勢集まっているシーンの背後にある大きな建物など)は、実際のプロジェクトです。
Lil Wayneのヴァースは、
「俺って、お前が今まで見た中で一番イケてる男じゃね?……(中略)
俺って、Hotじゃね?俺って、Streetじゃね?
俺って、ふさわしいとき(時機)に動くだろ?
俺の中のギャングスタがそうさせるからさ、そうだろ?」
(最後の2行は、「Don't I ride when it's time to ride/ That's just that gangsta in me, ain't it men?」を意訳。gangstaには、自分のやりたいことを貫く生き方という意味もあります。)
……という俺自慢(アピール)の内容ですね。
その歌詞を聴きながらLil Wayneの表現を見ていると、これがまぁ、なんとも楽しいです。
というか、このビデオ全体のLil Wayneが私はかなり好きで、どのくらい好きかというと、何度見ても見飽きないどころか、
このビデオの中のLil Wayneを抜き出して、ミニチュア・Lil Wayneとしてテーブルの上に置いて眺め続けていたいほど。
真剣に、ひとり1ウェイン、せめて各家庭に1リル・ウェインがほしい。
彼は、彼であり続ける
このように、私は長年のラップ音楽好きとはいえ、 もし、ラップというジャンルにLil Wayneがいなかったら、いつかラップを聴くことに飽きていたのかもしれないなぁ、と思うのです。
生誕祭記念として色々なインタビュー映像を見直していたときに、ますますLil Wayneへの尊敬が深まったのは前述の通りですが。
その経緯に、「彼はずっと以前から彼であり続ける強さがあった」という部分があります。
Lil Wayneは一人っ子で、血縁上の父親は家を出て別の女性と暮らしながらも、しょっちゅう家を訪れては、母親に暴力をふるっていました。
母親が再婚した相手も暴力をふるう人で、離婚。その後ようやく「お父さん」と呼べるだけの相手に出会って、良好な関係を築いていましたが、4年後にその人は銃で撃たれて亡くなってしまいます(Lil Wayneの初のタトゥーはそのお父さんの名前です)。
また、Cash Money Recordsと契約をしてからも、Lil Wayneの母親は決してラッパーの道に進むことに協力的ではなくて、B.G.'Zとしてアルバムをリリースした後も、学業を優先するようにと、一度、ラッパーとしてのレーベル活動を中止させられるのです。
それでも、Lil Wayneはやりたいことをあきらめず、「自分のしたいことをする」ということを行動で示し続け、ついには母親も口を出さなくなり、レーベルに復帰してHot Boysとして人気を博したのでした。(Hot Boysとして忙しくなった後も、ツアーなどで一人家に取り残されることを、お母さんは寂しがったそうです。)
Hot Boysやソロでの成功を収めた後、前作よりも売上が落ちたり、レーベル内でのゴタゴタもあった2002年、ラッパーをやめるかどうか毎日自問する、分かれ道の時期を経験したと言いますが、そのとき、リリックを紙に書くのをやめ、これまで書いたリリックをすべて一気に録音し、録音の済んだリリックの紙は破り捨て、それ以降、紙に書かずにラップするスタイルへと移行したのです。
より自分自身のクリエイティビティーを信頼し、解放する方向へと、このとき決意したということなんですね。ラップをやめるのではなく。
こうした過去の歩みを聞いても、彼独自の基準を貫いて妥協をしない姿勢に気づきます。
また、育った環境や状況を「あきらめる言い訳」には決してしなかった、ということも。
この時代へのナチュラルな貢献
最後に、今回色んな映像を見直しているうち、Lil Wayneの左肩に異星人のタトゥーがあることを発見しました(笑)
今までなんで気づかなかったんだろう。
アメリカでは、異星人の典型的なイメージを「Green Alien(緑色の肌のエイリアン)」と言います。Lil Wayneの上腕に、まさにそのキャラクターのタトゥーが入っているんですよ。
異星文明との交流の実現が近付くこの時代、Lil Wayneは音楽のみならずその存在を通して、「人間の固定観念を崩していく」という大きな貢献をしてくれていることは間違いないです。
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