大好きな歌を歌うように
この人生を眺め、味わうと楽しい
よろこびの調べも
悲しい調べも
あかるい転調も
くらい転調も
希望の歌も
失望の歌も
おふざけの歌も 楽しい
色んな調べ、色んな音を、確かめてみる
色んなトーン、色んな音色を、味わってみる
胸に、体のすみずみに、共鳴させてみる
どんな感じがするかな？
声を出しているのは あなた
メロディーに耳をすませているのも あなた
ときにハーモニーを確かめながら
ときにソロのパートで
自分の歌を 歌う
ハーモニクスに包まれながら
それは宇宙へ響きわたる
心のトンネルを抜けた 宇宙に
共鳴を受け取り また
あなたは新しい音を紡ぐ
☆☆☆
こんな詩を書きたくなるほどに、思うんです。
ここで、やると決めたことをやるだけ。
それだけのことなのに、
ハーモニクスがあらわれて、
余響があって、
新しい私が、生まれてしまう。
新しい、道を見る。
無数のバージョンがあっても、
この私はオリジナルで、どの私とも異なる「新しい色」を持つ。
ニューバージョンということを思います。
ああ、今、これは新しい、と。
それは航海に似ている。
新境地を求める空の旅にも似ている。
旅の間見るものはいつも違う。
同じものを見ても感じ方が違う。
そうして、たどりつく景色も、きっと、また、違う。
記憶の底から思い出す。
何もかも、似ているようで、何もかも、違うところを持つ。
この色、前にはなかったな。
この色、もう一度味わいたかった。
あなたの景色も新しいよ。その、笑顔も。
うんと古い心を、共有しているのに。
ほら、また新しい歌をつくっている。
今鳴らしている音色は…どんな音？
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