BEATS AND LOVE

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カラフル・カラフル・ミラクルワールド

常にポジティブに、とか、モチベーションを上げて、とかのあり方に不自然さを感じる方。

自分の内なるリズムや周期にともなって、気分も色々に変わることを否定したくない方。

あるいは、「ポジティブ・シンキング」への義務感を持っている方……

今日の記事はそんな方々にお伝えしたい内容です。


以前ご紹介したことのある小説、

トーベ・ヤンソンムーミン谷シリーズ

(過去記事はこちら☆「個を体験するというギフト」)

beats-and-love.hatenablog.com

の中に、ムーミン谷の冬」という本があります。↓ 

新装版 ムーミン谷の冬 (講談社文庫)

新装版 ムーミン谷の冬 (講談社文庫)

 

ふだんは冬眠するムーミン一家

ところが、ムーミントロールと、ちびのミイだけ、

ひょんなことから眠れなくなってしまって…!?

はじめて冬を過ごす2人は、今まで知らなかった冬の仲間たちと、

生活をともにし、暗い、暗い冬の景色を知るのですが…というお話。


この話の中では、まるで冬の象徴のような、

「元気のない、活発なことの嫌いなものたち(原文のまま)」が、

途中でやってきた、スポーツが大好きな陽気なヘムレンさんと調子が合わず、

だんだんに室内にかたまってきて、彼らのひっそりした生活がぶちこわされたことで、

ヘムレンさんに反感をおぼえてゆくシーンがあります。


ヘムレンさんは、

「きょうという日を、どういうふうにつかったらいいか、しんせつにおしえてくれる」し、

「へやの空気がにごっている、ということからはじめて、

外は、どんなにつめたくて気持ちがよいか話してきかせるのでした。」

「しかも、それをことわられても、けっして気をわるくしません」

(笑)!

ムーミンをはじめ、みんなは、決して、ヘムレンさんを本当に嫌いなわけではないけれど、

自分たちの居心地のよさを乱されたことで、いやになっています。

(この話の中でも、ちびのミイだけは独立して、どっちにも属していないんですけどね!)

この小説では、最後にはとてもうまく、パズルのピースがはまっていくみたいに、

誰も彼も、それぞれの個性が生きたまま、すてきな結末を迎えるのですが。


このモチーフ、トーベ・ヤンソンさんは「漫画」のムーミンの方でも、

「ブリスク」という名前の、スポーツ大好きキャラクターを登場させて、

別なストーリーで展開させているんですね。


私がムーミン谷シリーズを魅力的だと思うのは、

ひと癖も、ふた癖もある登場人物たちに親しみを覚えることと、

「暗さ」を排除せず、それをしっかり包み込んだ描写に、
共感できるからなんです。

見ないふりをしていないという点ですね。


作中には、「はい虫」という、小さくて臆病で、

ひっそりと暮らしているようなキャラクターが出てくるのですが、

そういう者たちにも「居場所」がちゃんとあるし、

彼らは彼らとしてそのまま、存在を認められている。


誰かが別の誰かみたいにならなくてもいいという尊重がありながらも、

お互いに関わっていくうちに大事なことに気づいたり、自然とどこかが変化したりと、

「成長」や「気づくこと」、

関係を通していつのまにか起こっている「調和」も描かれているところが素晴らしいのです。


活発なことだけが、いいってものでもないし、静かなだけが、いいってものでもない。

色々な存在がいて、多様性があって、どれか「だけ」に価値をつけたら、おかしいでしょ?


それぞれの独自性が、カラフルで、カラフルで。

そんな世界に私たちは生きている。


そこに注目するとき、生きているだけで、不思議で、不思議で、

奇跡のように思えてくるかもしれませんよ。


だから、「どうあるべきか」をゆるめて。

あなたがあなたでいるとき、他の存在たちにも同じように、

制限をかけず、彼らの姿を見ることができるのだから。


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