こんばんは!
昨日の記事に関連して、2、3書きたいことも出てきたのですけど、
それは後日に回して、今日はこんな話題です。
映画『チョコレートドーナツ』
2012年に公開されたアメリカ映画だそうで、
私は先日、DVDで観ました。
主人公たちは男性同士、恋に落ち、カップルになり、
母親が薬物所持で逮捕されてしまった、隣りの部屋のダウン症の少年を、
引き取って我が子として育てる…というお話です。
詳しくはこちら、●公式サイトのストーリーをご覧ください。
先月書いた記事◆「あったかい気持ちになる映画(同性愛について)」の中でご紹介した、
『マンハッタン・恋愛セラピー』という映画の中で、
同性を好きだと気づいた主人公をやさしく見守る友人、
スコットランド人のタクシードライバーの役をしていた、
アラン・カミングさんが主演しています。
その映画を見ていたときには知らなかったのですが、アランさんは、
スコットランド人の俳優で、同性のパートナーと結婚されているそうです。
また、今回の映画でダウン症のマルコ役を演じたアイザック・レイヴァさんは、
ご自身もダウン症で、今回が初出演。
演劇の学校に通っており、映画に出演するのが夢だったそうです。
映画のストーリーは、ここにはあまり書かないことにして、
この映画を見たことで私が考えたこと、感じたことを書こうと思います。
☆☆☆
この映画は、とても悲しい気持ちも残る映画なのですが、
実話を元にしたお話…といっても、
映画の内容そのままではなかったそうで、それは少し安心しました!^^
人のさまざまなかたち…
社会的マジョリティーや、一般に“常識”とされている様子と違う、
それだけのことで、その人らしく人生を生きることが困難になる。
そんな世界は、もう終わるのかもしれない、と私は思いました。
というのも、
この映画に共感している人が世界中に大勢いるということからも、
未来は明るいと、感じるのです。
日本では、同性婚はまだ認められていませんが、
世界の各国で、さまざまな家族の形が認められつつあります。
同性が好き、異性が好き、どちらも好き、恋愛には興味がない…、
本当はそういったそれぞれのカテゴリ(種類)にすら、分けられるものはなくって、
ひとりひとりの個性や、人生の話なのです。
基準を定めること自体が難しい、
それぞれが違っていても当然なことについて、本当は向きあっているんですよね。
私は、個人的には、
日本でも早く、同性婚が認められるようになるといいなと思っています。
異性愛者であろうと、同性愛者であろうと、
結婚という形態をとる必要はないと感じている方もいるでしょうし、
同時に、その形態を心から望んでいる方もいます。
●同性婚Q&Aと、同性婚賛同のネット署名はこちら
(Equal Marriage Alliance「EMA」の日本サイトより。ご興味のある方へ。)
また、今回ご紹介している映画『チョコレートドーナツ』では、
肉親ではなくても子供を愛し、育てたいと望む人たちのことが描かれています。
日本では、子供を育てたい夫婦が養子という選択肢を考えることは、
あまり一般的ではないのかもしれません。
でも、たとえば私が留学していたアメリカでは、日常に多く見られました。
私は、血の繋がりイコール、家族の絆ではないと思っています。
親を必要としている子供たちがいて、
子供を心から望んでいる親たちがいる限り、
養子という形で子供を迎え入れることも、新しい家族の誕生です。
家庭には色んな形態があっていいし、
本当は、自然な形で、そうなってしまうものだと思うのです。
「統一」できるものではないのです。
2人のお父さんのいる家に帰りたがっていた映画の中のマルコの姿は、
私たちに、「家族観」の根本について、見つめる機会を与えてくれたと感じます。
家族を、愛の繋がりがある共同体、とみなせば、
もし、過去に実の家族と深い心の繋がりを感じることができなかった人でも、
大人になってから、自分の「心の家族」を見つけることができます。
一般の認識や、社会の制度が整っていなくても、
ご自身の心の価値観に忠実に生きておられる方を、私は尊敬するし、
応援したいです。
※ところで、法律上の同性婚はまだ認められていなくても、
同性同士の結婚式を挙げることのできる会場は、けっこうあるようですよ!
こんなニュースも見つけました。
(リンク先のページ上部に見出しが多く出ているかもしれませんが、
スクロールして下の方へ移動すると本記事が出てきます↓)
●「男性2人が東京、青山で『自分たちらしい』ウェディング」
結婚式についての考えも、個人個人さまざまあると思いますが、
同性のパートナーと式を挙げてみたい、と考えている方はご覧ください!
☆☆☆
それから、もうひとつ、この映画を通して感じたことは、
障害があると見なされている方たちの、ひろがる能力や可能性です。
こちらの記事の、アイザックさんへのインタビューをご覧ください。
●「ダウン症の子供たちにはアビリティがある」
映画チョコレートドーナツ主演俳優と日本人の子供たちの心の交流
(このサイトも、表示によってはスクロールした下の方に、本記事が出てきます。)
アイザックさんのお母様の言葉の中に、
「アイザックの口癖だった『I can’t(できない)』を
彼のボキャブラリーから除くことを心がけていました。
『できるんだよ』ということを繰り返し教えていたんです。
もしかしたら他の子供よりもより努力が必要かもしれません。
でも、『いつかできるから』と教えることを常に意識していたんです。」
というところが印象的でした。
そして、アイザックさんご自身も、子供の頃の夢をかなえたのです。
撮影現場での様子やエピソードも少し、この記事に含まれていましたが、
俳優さんとしてこの映画の重要な役を演じ切ったこと、
本当にすばらしいことだと思います。
アイザックさんの場合は、それが「演技」でしたが、
好きなこと、夢中になれること、自分がすばらしいと思えること、
それに邁進するパワーは、きっとどんな人にも共通だと思います。
今回書いている他のテーマと、これも本質的に一緒なのですが、
障害というのは、やっぱり、これが健常であるという枠を定めるから、
障害という「見方」ができるのであって、
ひとりひとりの違いをサポートする気持ちは持っても、
「制限」する形で人を見ることはないようにしたいな、と心に残りました。
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