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ひとりひとりの適応を考える♪映画「シンプル・シモン」を見て☆

今日の記事は、「ひとりひとりの適応を考える♪」

少し前にみた映画DVDをご紹介しながらのお話です☆

スウェーデン映画で、「シンプル・シモン」。
 

シンプル・シモン [DVD]

シンプル・シモン [DVD]

 

私はすごく好きな映画でした~。

映画の中の音楽もよかった♪音楽については後述します。


「余韻がズシッと残り深く考えさせる」タイプの重さがある映画ではなかったので、

記事を書こうと思いながらもしばらく寝かせておける余裕がもてました(笑)


作品のエンドロールでは確か2010年の映画と書いてあったので、

公開されてからもけっこう時間が経っているんですね。

以下、ネタバレを避けたい方は鑑賞後にお読みください。

☆☆☆

あらすじには、こうあります。↓

「物理と SF が大好きなシモンは、気に入らないことがあると自分だけの「ロケット」にこもり、想像の宇宙へ飛び立ってしまう。
そんなシモンを理解してくれるのは、兄さんのサムだけ。
でも、シモンのせいでサムは恋人に振られてしまう。彼女がいなくなって、落ち込むサム。そのせいで自分のペースを乱されるシモン。
サムに「完璧な恋人」さえいれば、生活が元通りになると考えたシモンは、サムにぴったりな相手を探し始める。そして、偶然出逢った天真爛漫なイェニファーに狙いを定め、ある計画を実行に移すが…」

…と、こんな訳で、「きょうだいもの」に弱い私はほろりときてしまうシーンもあり。

あと、過去記事でも書いたことがありましたけど、

私はアスペルガー症候群についての関心も抱いていましたので

この映画には興味を持ちました。

関連している過去記事はこちらです☆

「違っていること、同じこと」

『ぼくには数字が風景に見える』
 

ぼくには数字が風景に見える (講談社文庫)

ぼくには数字が風景に見える (講談社文庫)

…それらの記事の中でも書きましたが、私は、日常の中で、

アスペルガーの人たちのような具体的傾向があるわけではないけれど、

なんだか本質的に共感したり理解できる何かがあるのです。


私が思うのは、アスペルガーといわれる人たちは、

「ふつうの人」も感じている感覚が強すぎたり、

「ふつうの人」なら周囲に合わせて適応し、我慢したり、ないことにしたり、

生きていく中で経験から学習して、周りと調和するために調節していける部分が、

ダイレクトに出てしまうだけなんだろうなぁと。


だから、映画の中のシモンのことはまったく「変人」とは思えず…

誰にでも(その形はそれぞれ違っていても)ある・持っている傾向が、

曲げられずにそのまま出てるだけ、と、感じていました。


お兄さんのサムは唯一の理解者というか寄り添ってくれる人で、

シモンにとってはそれまでの外世界との命綱のような存在だったと思うのですが、

サムの彼女との関係がきっかけになり、そのバランスは崩れます…。


そうなったときに、新しく登場するのがイェニファーという女性。


シモンは、色々な分析の結果、この女性をサムの新しい彼女に…

と目論むのですが、イェニファーの個性はシモン自身に影響を及ぼします。

この先の展開は、映画をこれから見る方のために控えますが。


この、イェニファーが、シモンに自分の好きな音楽を聞かせるシーンがあります。

携帯していたミュージックプレイヤーのイヤホンを渡して…

音楽と、周囲の世界が一体となる感覚を、シモンに説明するのです。


このシーン、私にはまったく同じ感覚があるので、ドンピシャすぎて嬉しかった。

このブログを開始して3回目の記事(いまでは順番入れ替わっていますが)で、

私なりにそのことにふれているんです。↓

「音の世界」


さて、作品中にこのようなエピソードを挿入するほど、

映画製作者側も音楽との感覚を大切にしているためか、

このDVDには「ミュージックチャプター」がついていて。

どのシーンでどの音楽がかかったのか、曲名を見ながら再生できるのです!

これは、うれしいですね!


私はいままで、映画の中でかかった気になる音楽をチェックするとき、

エンドロールでどれが該当する音楽なのかを探していたのですけど。

どれがそうなのか…タイトルやアーティスト名から検討をつけるしかなく、

それはなかなか難しかったのでした。

そんなところまで配慮された映画というところが素晴らしいなぁと思いました。


私の気に入った曲を紹介しますね☆

どれも映画のそれぞれのシーンにマッチしていて好きになったのですが、

こちらだけはイギリスのアーティストです。

聴いていると私は脳内の快感ホルモン?がどばっと出るのですが、

みなさんはどうでしょうか~?(笑)↓

「SPACE WALK (Lemon Jelly)」



スクラッチ音と、メロディの反復がすごく気持ちがいいんですね(笑)

私は、メロディの反復がとても好きで、

そうしていると自分で演奏しているときでもトランスに入ります。


これは…たとえば古来のタヒチの民族音楽とか、

アメリカインディアンの儀式とか…そういうときの音の使用法を見ていると、

音の反復で誘導し、人の意識状態を変えているということがわかると思います。


…話題を戻して、「ひとりひとりの適応を考える」

「これが普通なんだよ。」

「みんな、こうなんだよ。」

「こうして、こうできて、当然なんだよ!」

そういうスタンダードを一方的に定める視点からは、

周囲を暗くして視界をせまくするメガネをかけているのと同じ状態です。


その状態の中にいることだけをよしとすると、

その限られたスタンダードに基づいて、相手に変わってもらおうと思う。

自分も守っているルールなんだから、従ってもらおうと思う。



すると、その人の世界には、

「変わったやつ」
「迷惑をかけるやつ」「わかってない人」「困った人」がいて、

自分はそうではないのに…と、苛立ったり悩んだりするのかもしれないですね。


ところが、

視点を変えると、相手にとっては「自分が」そのような人だったりする(笑)


そんな風に考えていくと、みんなが信じている「適応」なんてあり得るんだろうか?

共有の世界に適応できているつもりで、表面上、足並みを合わせているけれど…

そのカバーを1枚ぺらっとめくってみたら、そんなことはないんじゃないかな。


そのことを思い出させてくれるのが、

たとえばアスペルガーのような個性を持った人たちなんじゃないかと思います。


だけど、

自分の信じてきたルールに相手が従うかどうかに興味を持つのではなく。

その人の世界に興味を持ったら。

そのままの、その人の世界に興味を持ったら。

それは、別の宇宙を知るのと同じこと。


その姿勢からは…別々の宇宙に橋がかかって、

融合してしまうのかもしれないですね。

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