◆「コースにまつわる風景1」より、つづきです。
それから、何より私の印象に残ったのが、ジュディス・ウィットソンさん。
以前の旦那様と、現在の旦那様と、今は3人でFIPを運営しているそうで、
お会いしたときには現在の旦那様と仲良くご夫婦で現れました。
コースや亡きヘレンさんについてのエピソードなど聞きつつ、
サンフランシスコのレストランでランチをご一緒した他、
ご自宅にもお邪魔することになったのですが…。
共に過ごさせていただいたのは短い時間ではありましたが、
私はこの方のことがとても好きでした。
いくら教えていることや、書いていることがすばらしくても、
人間としての魅力が感じられないと私はいやなのですが、
ジュディスさんは本当にチャーミングで素敵なお方でした。
旦那様は、小説を書いているって楽しそうにおっしゃってたなぁ。
美しいご自宅では、お二人がダンスをしている姿が描かれている、
幻想的な絵画が飾られていたのが印象的で、思い出に残っています。
ところで、
コースが生まれた当時の背景も読み取れる、
ジュディスさんと彼女の娘さんが共著で書かれた面白い本があります。
翻訳は出ていないので、英語なのですが。
『Double Vision』
探してみて、内容をみるとこちらなのですが、絶版なのかなぁ…?
(でも、新品がある表示になってますね。)
Tamaraさん(Tammy)というのは、ジュディスさんの娘さんで、
生まれながらにサイキックな能力をお持ちな方なのだそうです。
母娘が交互に、それぞれの目線で過去の出来事を振り返る、
回想録のような本になっています。
この娘さんのことや、ジュディスさんご自身の経験もあって、
ジュディスさんと当時の旦那様は、実は、parapsychology(超心理学)
についてリサーチする非営利団体を設立していたんです。
本には、その頃そこに出入りしていた人々の話はもちろん、
ニューエイジの人たちにコースがもてはやされ、
生活がどんどん変化していく様子など、
当事者に含まれていたジュディスさんだけでなく、
十代だった娘さんの立場からも思ったことが素直に書かれていて興味深い。
特に私がかっこいい!と思ったのは、Tammyさんのこんな記述。
お母様であるジュディスさんが、コースがもてはやされた絶頂期、
コースについての演説を頼まれて、あるステージに上がるのであるが、
マイクが彼女の背丈より高いところに設置されていた。
すると彼女は、手にしていたコース(本)を床に置くと、
それを踏み台にしたんです!
本の上にあがって、
「コースはただの本です。本が大切なのではありません。
中に書いてある内容を実践することが大切なのです。」
ということを演説したと(手元に本がないので、記憶で書いてます)。
娘さんが、「母、やるな…」というように(※これは私の表現ですが 笑)、
お母さんを尊敬し直した、というエピソードでした。
いいと思いません!?これ。
娘さんは当時、あまりにコースのことで大騒ぎされることに、
少し辟易していたみたいなんですね。取り巻く人々を冷静に見ていたり。
その頃の私にとってこの本は、とても意味のある内容でしたので、
当時、読み終わった後に思わず、感想と感謝の気持ちをジュディスさん宛てにメールでお伝えしたところ、
「ずいぶん昔の本なのに、読んでくれたの?
あれは個人的でささやかな本だから、恥ずかしいくらいだけど。
でも気に入ってもらえてうれしいわ!」
という意味のお返事とともに、娘さんの近況を教えてくださいました。
娘さんはご結婚されて、ハワイで暮らしていらっしゃるそうです。
こんなわけで、
コースについての周辺知識は深まった私ですが、
その私がさらに自分で本を買って、毎日せっせと学習するようになるまでは、
もうしばらく時間がかかります…(おいおい 汗)。
詳細は省きますが、コースの学習を始めてからは、
自分のやっていることを一時的に全部閉じるような時期が続き、
コースに向き合う「集中コース」といった感じで、
なんだかうまい具合にそのための時間もぽっかりとでき、
「見えない家庭教師」と共に打ち込むみたいな勢いでした。
(ふつうはそんな極端なやり方でやる必要ないと思うよ!笑)
レッスン以外の全箇所を2度読みしたところでそれがゆるやかに収束し、
(レッスンの方は、1日1つ以上進めないというルールが本に書かれています、)
今は、本は、「基本に立ち返りたい」ときに開くというペースです。
…といっても、しょっちゅうその必要がやってくるわけですが。
コースについて、やはりこれだけ有名な本になると、
色んな議論があったり、ゴタゴタもあったり、というのも情報として知っています。
ただ、私としては、内容、
それも字面を通してだけではない、
背後にある本質、エネルギー、を汲むことが大切だと思っています。
私はよく、コースを読んで笑います。
単純明快に、そう、一刀両断!というすがすがしさで、
コースが色んなことを語ってくれているからです。
よくぞ言ってくれた!その通りだ、と思いながら、
にやにや笑ったり、声に出して笑ったりしています。
なぜ笑えるかというと、自分のエゴがしていることを、
きれいに描写してくれているから、おかしくてたまらないのです。
そして、その対処法が書いてあるのですから便利ではありませんか。
コースは抽象的なことを書いている本ではありません。
とても実践的なのです。
昔の学生のように、覚えたページから破って食ったり、
体にタトゥーとして入れようか!?とふざけて思ってみるくらい、
私はこの本に書いてあることを自分のものにしたいと思っています。
長い話におつきあいいただき、ありがとうございました☆
☆スピリチュアルカウンセリング☆