BEATS AND LOVE

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家族がビタミン(ときにスパイス!?)3+映画「ファミリー・ツリー」紹介

前回の記事「家族がビタミン(ときにスパイス!?)3」からのつづきです。

beats-and-love.hatenablog.com

☆☆☆

…とまあ、こんな調子で、
帰るときまで色々面白かったのですが。

最後に、日本に着いてから、
「疲れたしもう夜だから、特急に乗ろうか」
と、空港から京成スカイライナーに乗ったとき。

私たちの買った切符の指定席に、サラリーマン風の男性が座っている。
間違えてるのかな…と思ったその瞬間、父が、

「お客さん、席まちがえてない?」

と、男性に声をかけてた!


……はい。

父は、もと電車の運転手だったのです。
(※国鉄からJRになるときのゴタゴタ以来、父は当時労働組合に属してたために、
結局二度と運転士の仕事には戻れないまま定年を迎えましたけど。)

なので思わず、電車の乗客=「お客さん」と声をかけてしまったんです~!!

男性は「あ…」と、間違いに気づいて席を移動しましたが、
ふつうの服装の同じ乗客のおじさんに、なぜ自分が「お客さん」と呼ばれたか、
謎のままだったでしょうね~!(笑)

これには、父本人を含め、家族一同で笑ってしまいました。

☆☆☆

あのときの旅は…芽

外の人には社交的で、退職後もけっこう地域にとけこんでいるけれど、
お酒をのんでいるときとか以外は基本、家族には無口な父の、
色々な側面がみえて忘れられないものになりました。


そしてこの連載は、最初の記事を書いている途中にだんだん、
ん?これは「家族」だけじゃなく「父親」にフォーカスする記事なのかな!?

と、気づいたので、しめくくりにこの映画をご紹介します

ファミリー・ツリー

ファミリー・ツリー [DVD]
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※以下感想とともにストーリーの一部を含みますので、ネタバレご注意ください。

私はDVDでみたのですが、大好きな作品でした!キラキラ☆

私にとって、ストーリーの良さのみならず、
映像センスがよくて内面もじんとくる映画のひとつかな。

カメラワークや映像のセンスの良さって、
いわゆる「どうよどうよ」と見せつける系の、個性派を狙ったものじゃなくて、
違和感なく入ってきてさりげなくいい!っていうのは貴重な気がします。

せりふだけじゃなく、シーンや映像で、言葉でない言葉を語るんですよね。

たとえば主人公マットの娘で、家から離れて寮で暮らしていた長女が、
ある人の容態についてあることを知ったとき、
プールに潜って感情をあらわすシーンがあるのですが。

何気ないシーンとして共感を保ったまま、それでいてくっきりと印象的で、
すごくいいなぁと思いました。

あと、とある日常のワンシーンなのに、それがとっても貴重になる…

そんな映像が、無音で示されてこの映画がスタートするのですが、
後でふりかえるとこれもすごいなぁと。


そして今回の記事で、この映画にふれることにしたわけは。

この映画はね、父と娘の物語でもあるな、と思うのですよ。

(ちなみに原題は「The Descendants」、子孫という意味)

主人公マットとマットの子ども(2人の娘)
たちのことはもちろん、
作品の中で占める割合は少ないけれど、
マットの妻とその父の関係も実は印象的に描かれています。

この、妻の父というのは、主人公にとって厄介な舅なんですけどね。

夫であるマットのことはいっさい認めたり考慮したりせず、
孫のことすらよく言わず、

この舅にとって、
自分の娘(マットの妻)だけは、いつまでたっても自慢の娘のまま。

最後のほうではこの人は、
父マットと歩調の合ってきた娘や、娘のボーイフレンドにまで、
(つまり舅にとっての孫と孫のボーイフレンドです)
その態度を非難されるわけですが。

だけどねぇ。

その堅い態度が。意固地さが。
あることから不器用に来ているものでもあって…。

それは、娘への愛情

実際はその娘がすでに大人になっていて、どんな事情をもっている女性でも。
すでに妻であろうと、母であろうと、

この堅物な父親が愛した娘であることは、ずっと同じまま。

いつまで経っても小さい頃と同じ、かわいい娘として見ることをやめられない。
変えられない。変わらない。

そうして…その父が、老いた自分より先に旅立つ娘にお別れする様子は。

私は涙なしには見れませんでした。泣


この父(お舅さん)のように、やり場のない怒りや悲しみが…、
(それはその奥に愛があるからこその
感情なんだけど)
人にあたるということでしか、どうにもやりきれない、
表現できないということもあるもんだ、人は。

私にとっては、嫌いになれない、優しい気持ちで見守りたくなる人物でした。


あとは先述の、主人公マットの娘のボーイフレンドが、
かなりいい味出してます。スナフキン
最初は、ただのお馬鹿さん?という感じで出てくるのだけど(笑)

また、私は、思春期の姉妹の、それぞれの年頃特有の様子
親に対する微妙な気持ちなんかもとてもよく描写されている映画だな~と思いました。
私自身も2人姉妹なので、より共感しやすいのかもしれませんが。

この映画の舞台はハワイです。その土地に関連した話も出てきます。
色々あって最後に描かれる「家族」の姿として、
私はエンディングの、マットと娘2人の家族だんらんのシーンがとっても好きです☆

他にも素敵なポイントがたくさんあるけれど、
あんまり書くと内容をばらしすぎてしまうので、このくらいにしておきます。

簡単には書ききれないくらい、
あらゆるところがこの映画はよかったですよ~。おすすめ!
ぜひぜひ、興味を持った方は見てみてくださいね!バラ


最後まで読んでくださりありがとう~*。(´∇`人)


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