こんばんは。
今回のテーマは「顕在化する意識ネットワーク」です。
以前、インターネットは意識の世界に似ている、
ということについて記事で言及したことがありましたが、
現代では、一見、現実と意識との繋がりが重視されないようでいて、
実はかなり、「その境界は薄く」なってきています。
…いえ、実際にはそのような「境界」というのはなく、
意識と現実はひと続き、意識の「中に」現実があるので、
ここでいう境界という表現は私たちの「体感的な境界」とでも言いましょうか。
現代社会は現代社会なりのやり方で、顕著に、
意識のネットワークが外へ（現実化して）あらわれている時代
であるということです。
たとえばインターネットの普及により、私たちは、
別の場所へ「物理的に足を運ばなくても」、
リアルタイムでその場所にいる人からの情報を受け取ったり、
景色を共有したりできるようになりました。
これを私たちはクモの巣のように張り巡らされたワールド・ワイド・ウェブ、
インターネットの恩恵であるとして普通に受け入れていますが、
これは「意識」のあり方が物理的に、現実世界に顕在化した姿と言えます。
そして多くの人が、インターネット上で、
自分のなにげない思いや日常のあれこれ、意見や感想、感情、
自分の「内面にあるもの」を発信します。
ある見方をすれば、
心の中身をアップロードし、共有データとして流しているのです。
このことと似て、私たちの意識は「すべてを共有しています」。
つまり自分たちの意識の特性を、「無自覚にせよ、そうでないにせよ」、
この現実の文明を発展させるという形で模倣していると言えるのです。
この現実では、あなたとＡさんという人が向かい合っていても、
あなたとＡさんの心の中身、考えていることまでは共有できない、
そこには別々の「個人」としての境界があると認識するのが一般的ですが、
意識の世界には、そのような境界は「実在」はしません。
私たちが合意して「境界を設定する」ことができるだけです。
これまでは共有されなかったかもしれない、
さまざまな人の「心のつぶやき・思いの中身」がシェアされるだけでなく、
あなたはインターネットで意識的に検索するにしろ、そうでないにせよ、
「あなた自身のエネルギーと似たものや、共鳴しあうもの、
心の中に設けているキーワードや目的」にマッチするものと引き合います。
これもまた、意識の特性と同じです。
あなたの意識は、「すべてある」中から、
あなた自身の送り出すヴァイブレーションとマッチするものを選び出し、
あなたの経験に組み込みます。
もちろん、あなたが「選ばない」多くのものもあるわけで、
それはあなたが「ネット上の情報全てを見ているわけではない」
というのと一緒です。
また、一見、インターネットによってその利点だけでなく、
人々の心の暗い側面も浮上するようになりましたが、
それだって、これまで「無かった」わけではありません。
そういった側面はインターネットのせいで生まれたわけではないのです。
これまでも人々の心の中にあったけれど、ただ、隠されていて、
「見えなかった」のです。
見える形で共有できる土台が誕生したことによって、
元々あったものが「明るみに出た」だけです。
明るみに出ることで、私たちはそれを自覚し、
変化させていくことができます。
ただ注意点があるとすれば、
インターネットの世界でもしばしば見られるように、
「意識を向けたものは増大する」ということです。
最近、ひとつのトピックにばーっと火がついて、
あっという間に大きな話題や論争になることがよくありますよね。
あたかも振り子が大きく揺らされるように。
これらは、意識の使い方についての教訓をもたらしてくれます。
あなたが意識を向けたものは、何にせよ「強調」され、
あなた自身の現実の中でその存在を確かなものにします。
何かに「賛成」であれ「反対」であれ、
あなたの根本的な観念がその“リアリティー”に囚われていると、
どんな方向に気持ちを向けるにせよ「エネルギーを注ぐ」行為は一緒です。
あなたが「創造者」としての中立な視点にあれば、何を眺めても、
過剰に対象に依存したり、振り子を揺さぶるということにはなりませんが、
あなた自身の中に強いエネルギーを呼び起こす「観念」がある場合、
外の状況を変えねばとか、外側に真実があると思うことに重点を置くのは止め、
そのトピックをきっかけに、あなた自身の観念の方を見てください。
外側の状況に力があると思うのは錯覚で、
あなた自身の意識にこそ、力があるのだということを思い出します。
あなたのパワーをどこに付与するか、どのように使うかは、
あなた次第なのです。
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