講座後から、記事の内容を「恐れをとること(おもにスピリチュアルな恐れ)」にフォーカスしていますが…
今回は、「その感情は、サインだよ」というお話です。
感情のみならず、湧いてくる感覚、フィーリング、気持ち…も該当します。
もちろん、「恐れ」の感情・感覚も含みますよ。
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どんな感情も、「感じること」そのものは悪くありません。
ただ、あなたがそれを活かすかどうか、自分の内側にあるその「根源」を自覚するかどうかによって、感情が役割を果たせるかが決まります。
たとえば、何かに対して、あなたが恐れの感情を持っているとします。
そのことに「気づかない」ということは本当はなくて、
気づいていても抑圧したり、恐れたままで気を逸らしたりすることがよく起こります。それも一時的には「解決」に見えるかもしれません。
ところが、そう思うのは錯覚で、元にあるもの、根源は消えていません。
感情は、感情の役割を果たせなかったので、また同じ条件にあるとき、あらわれます。
では、この例で、根源から変化して「元を断った、変容させた」状態になったら、どんな違いがあるでしょうか。
それまで恐れていたことと物理的に同条件の下でも、あなたの「感情」は同じようには反応しなくなります。
「揺れない、動かない」か、あるいは「動くとしてもまったく別の反応になる」のです。
あなたの感じる感情や感覚は、あなたの内側が変化しているかどうかを確認できるバロメーター、とっても役立つサインです。
ただしその「違い」とは、わざと作り出すものでも、コントロールするための訓練による賜物でもなく、あなたの内側にあった「それまで恐れの原因となっていた観念」が変化したことで自然と生じるものなのです。
それは新しく生じるというより「元に戻る」と言っていい。
「恐れ」の影響下にあることは、あなたの自然な状態ではないからです。
違う反応を起こそうと「努力」しているとき、内側は変化していません。
本当の変化が起こったときには、努力は要りません。
たとえば、あなたが台所に行って、やかんを見たとします。
何も思わないかもしれないし、あぁ、やかんだなぁ、と思って少し注意して見るかもしれないし、ただやかんを使うかもしれません。
あなたはそのとき特に何も努力していません。
あなたの心に浮かぶ目的に沿って行動するかもしれないけれど、平常心です。
ところが、あなたが眺めるものが恐れの対象だったら?
想像してみてください。全く違う反応が浮かぶでしょう。
「態度」だけを平常にする訓練をしたとしても、あなたの内側では葛藤が起きてしまいます。
感情に蓋をしたり、うわべだけ策を講じてコントロールしたりすることは、根本にあるものを引き延ばして持続させこそすれ、本当の解決にはならないのです。
ただの自分でいるときと、何らかの感情の「色」に染まって、その状態で世界を経験しているときと。その、違いを自覚してみましょう。
感じていることを元に、自分が一体どんな観念によって「色付け」をしているかを知る。
感情はそのように「知る」ヒント、解いて中を見るようにと「注意を引く包装紙」です。
どんなときでも、湧いてくる感情を手がかりに、自分自身の内側に何があるかを解明することができるのです。その機会を、生かしてくださいね。
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