こんばんは♪
★前回の記事★でふれた、父の長年の趣味に関連して考えたことを書きます。
それはまさに、ワクワクの力について考えることでもありました。
☆☆☆
父はずっと金魚、特にらんちゅうが好きで、
ただ好きで独自に勉強し、飼育を続けてきました。
退職後は、同じ趣味を持つ方々の会に参加するようになりましたが、
それまではただ趣味として、仕事のかたわら、ひとりでそうしていました。
子供の頃から、社宅のアパートのベランダには、
舟と呼ばれる、本来コンクリートを混ぜるときのプラスチックの容れ物、
それがいくつも置かれ、常に金魚を育てている父を見てきました。
朝早起きして、遠くの沼まで行きミジンコを取ってきたり、
(それが稚魚の餌なのです。)
父の仕事が泊まり勤務で家をあけるとき、餌をやる時期と重なると、
水に入った糸みみずや、冷凍庫に保存された冷凍赤虫を、
決まった量と回数金魚にやるのを、私や妹、母に頼んでいました。
休みの日は水替え、掃除やエアモーターの調整…
色々忙しく父ひとりで世話をしていました。
また、季節にともなって、世話の内容も変わります。
一戸建てに引越してからは、庭に複数、舟を置いて、
いつのまにか庭の半分以上を金魚用スペースにしてしまい、
父はその上に、屋根までを手作りしてしまいました!
母は、庭の景観が台無しになったとか、
(たしかに、芝生は失われガーデニングの雰囲気はなくなり、
モーターや金魚の道具であふれているのでね…)
水道代が一般家庭の倍くらいかかるとか、
ときにはぶつぶつ言っていたのですが(笑)、
父があまりにも熱心にらんちゅうを育てているので、
結局は、見守っていたのです。
一戸建てになってからは、
近隣の野良猫に金魚が根こそぎやられて(殺されちゃったんです)、
網を張るなど工夫をしたこともありました。
社宅の頃よりスペースができたので、業務用の冷凍庫までが購入され、
赤虫など冷凍の餌のストック用にキッチンに置かれたり…(笑)
ピアノの上には、(庭に出るのに近い位置なので)
いつのまにか乾燥シュリンプの缶が置かれていたり…。
また、父は特にパソコンに興味もなく操作に詳しくなかったのですが、
インターネットで金魚の道具を探して買いたいという動機で、
パソコンの使い方も覚えるようになりました。
すべて、らんちゅうのためです。
父は決して、場所がないとか、設備がないとか、言いませんでした。
ある中で行動して、足りないものは自分で工夫して作るのです。
金魚の情報を交換したかったり、行ってみたいイベントがあれば、
遠くでも足を伸ばしていました。
勤めていた仕事を定年退職して、会に参加してからは、いつのまにか仲間もでき、
その上、別の活動で知り合った人々までもが父のらんちゅう飼育に興味を持って、
家まで見に来るようになりました。
稚魚が生まれたときには、希望する人に分けて、育て方を教えたりもしていました。
すると、お返しにと、らんちゅうをもらった人が、
家庭菜園のお野菜やら、お菓子やお酒やら、衣服やら、
色々と物々交換のように父に持ってきてくれるのです。
父はらんちゅうの飼育を仕事にしていたわけではありませんが、
いつのまにか父の趣味のらんちゅうを中心に輪ができ、
人が繋がっていったり、物を交換し合ったりしている様子を見ると、
私には、まるで「わらしべ長者」の話が思い出されました。
ただし、この場合の連鎖は、
純粋なワクワクの気持ちがひろがった結果と言えますね。
心向くことへの情熱から始まる豊かさの、ひとつの形です。
そうか、こんな身近なところで実例を見ていたんだな~!
と、気がつきました。
仕事の話やマーケティングのセオリーでは、ときに、
「相手のニーズを読む」ということが重要視されることがあります。
それもひとつのやり方だとは思うのですが、私が皆さんにお伝えしたいことは、
ニーズがあるの?って思うようなものでも、
本人がそれすら考えないほどに夢中でいると、
他者をもいつのまにか動かしているということです。
そこにある原動力は、ワクワクです。
本人がワクワクしているので、世界もそのように反応するのです。
父は、仕事では長い年月、会社側の不当な扱いに耐え抜いた経験がありましたが、
その一方で、ワクワクすることはどんなときでも、自分の時間を使って行い続けていました。
ある意味、とてもまっすぐで素直な父の側面を、私は今になって改めて認識したのです。
「自分の価値あると思っているものは、そのまま認める」
その姿勢を、教えてもらったと思います。
最近みた夢では、父と一緒に石屋さんへ行き、
私がサンストーンを探しているという印象深いシーンがありました。
実は私、サンストーンは知っていましたが、買ったことがあるわけでもなく、
実物を見たことがあるかどうかもあやしいのです。
…にもかかわらず、夢にはっきりと出てきたおかげで、
サンストーンの情報を調べてみると、こんなことが理解できました。
ここ最近私は、太陽と月の話題を記事にしたり、
日々、太陽の写真を撮る機会も増えていて、いつのまにか、
以前より太陽への関心が自然と高まっていました。
(かつての私は、太陽よりも月の方にずっと魅かれるタイプだったのですが。)
太陽は、自分が輝くことで周りも照らしますね。
先述の「ワクワク(情熱)」のエネルギーを思い出すのです。
それはまた、さっき書きましたように、
周囲の世界のニーズを探るという受け身の姿勢ではなく、
純粋に、自分の内から湧いてくるものによって自ら輝くということでもあり、
あれこれ考えてしまったら、勇気がいることかもしれません。
自ら発信し、自ら行動する必要も生じてきます。
(サンストーンには「リーダーシップ」の意味もあると言われています。)
しかし、「ワクワク」のエネルギーは、そんな怖れをも凌駕します。
気づいたら、そうしていた。そんな感じです。
自分が好きだから、楽しいから、情熱があるから。
それが自分のよろこびだから。
それが動機で、続けられるのです。
また、サンストーンの和名は「日長石」で、実はこれは長石類、
月の名を持つ「ムーンストーン」と同じグループの石だそうです。
そのため、ムーンストーンと対になるものとしても扱われていますが、
同じグループの石というのが、(本当は対極ではなく同じエネルギーであるという)
◆「太陽と月という思想」の記事に書いた考察と重なり、興味深く思いました。
私は今まで月の方に関心があったのと同様、
石としてもムーンストーンの方が好きで、気に入っていましたので、
このタイミングでサンストーンに惹かれているというのは面白いです。
自ら輝く太陽のエネルギーとワクワクのエネルギー。
私たちの中にあるそれも、活用する時期が来ているに違いありません。
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