今日の話題は、「蛙の子は蛙というけれど、天職の話」です。
天職、とタイトルに入れましたが、これまでもブログで書いている通り、
「あなたの天職はたった1つに決まっている!」という意味で使ってはおりません、
どうぞご安心ください。
ただ、あなたがもしかして…好きで好きで、やってみたいことがあるけれど、
なかなかふんぎりがつかない…向いているかわからない…と躊躇していたり、
すでにそんな活動をしているんだけど、どこか迷いがある…という方だったら、
この記事を参考にしていただけるかも!
☆☆☆
「蛙の子は蛙」。
スピリチュアルな見方をすれば、これは全く的外れです。
肉体の家族や血統という見方の中に縛られるより、
あなた個人の魂から湧いてくるものをこそ、よく見た方がいいのです。
…ところが、そうはいっても、多くの方にとって、
育った家庭や環境が、あなたにひとつの「枠組み」を提供した、
ということは、事実なのですよね。
大人になるにつれ、だいぶそこから自由になっている人もいるでしょうが、
多くの場合、その「枠組み」内で学んだことは、それなりに効力を持っています。
たとえば、私の家は、両親ともに「会社に属して、通勤し、お給料をもらう」
という暮らしをしていました。サラリーマンということです。
ところが、子である私は、色々な職種を経験してみても、
両親のように、会社に属して通勤し、そこで働き続ける…という人生が、
自分にはどうしても描けないということに気がつきました。
それに、自分のやりたいこと自体も、
「会社」や「組織」という形態の中で活動するものではなかったのです。
…それでだんだん、ひとりでできる仕事へと意識が向いていったのですが、
自分でそのことにはっきり気がつくよりも前に、私個人の周りはいつのまにか、
フリーランスだったり、自営のアーティストや表現者だったり、
自分の会社を持っている経営者だったり…という人々ばかり
になっていました。
あるとき、このことに気がついて不思議に思いました。
「どうしてだろう?」と、考えてみて、こんなことがわかったのです。
私は、自分の育った家庭が「会社からお給料をもらう」形態になじんでいたので、
いざ、ひとりで何かをしよう、それで生活をしていこう、と思っても、
参考にできるものがなく、夢のような…雲をつかむような感覚でもあったのでした。
ぼんやりとは描けるのですが、詳細を具体的に想像することは難しかったのです。
それどころか、心のどこかでは、
「本当にそんな風に生活することって可能なのだろうか?」
という疑念もあったのです。
世の中にはそういう人々がいるという事実を知っている一方で、
自分のなじんだ環境内では依然として、それは「イレギュラー」だったのでした。
ですから、アルバイトだろうが社員だろうが、「会社に属する」形であれば、
とりあえず生活はできることをすんなり信じられましたが、
ひとりでの仕事をするためには、
私のなじんでいた「メンタルセット」を変える必要があったのです。
そんなときに、おのずと引き寄せていた環境が、前述の人たちでした。
彼らと親しくなってみると、私のようなメンタルセットは全く持っていない、
ということがわかりました。
そして、驚いたことに、(私が関わった人たちの場合はですが、)
そういった人たちの育った環境もまた、
「自営」だったり、「アーティスト」だったり、「会社経営」だったりしたのです。
つまりその人たちは、育った環境とまったく同じことをしているわけではなくとも、
(アーティスト活動の種類が違うとか、自営の内容や形態が変わるとかはある)
すでに自然な形で「土台」が作られており、
それがどんなものか感覚的にわかっている、と言えるのでした。
言い方を変えれば、扱う仕事のバージョンやディテイルこそ変われど、
自営ということそのものへのハードルは無かったのですね。
まさに、「蛙の子は蛙」です。
これに気づいた後、本人たちにその旨インタビューしてみましたが(笑)、
この内容は「そういえばそうだね」と、皆が認めてくれました。
一方で、私のようにサラリーマン家庭で育った友人の中には、
ちょうど私と同じように「ひとりの仕事をしたい!」と言い続け情熱を持ちながらも、
どうしていいかわからずに長いこと立ち往生していた人もいたのです。
(その頃、悩みをよく一緒に話し合っていました。)
結局、「生活に困るから」と、会社勤めに戻ってみたり。
それで、やっぱり苦しくなって、やめてみたりと…。
これは決して、「才能」や「血筋」の問題ではなくて、
持っている観念、マインドセット、もっといえば「知らないだけ」。
別な現実をよく知らないから、ディテイルがリアルに描けないし、
そうなれるということも、認められない。
想像できないだけ、なのです。
ですから、もし、あなたが、
自分の育った環境とはまったく違うことにチャレンジしたい人だったら…
なるべく、自分のしたいことに近いことをしている人を、実際に見てください。
会えるなら会って、雰囲気をじかに感じてください。
まるまる、その人をマネしたり、コピーしたりするわけではなく。
ただ、そういう現実もあるということを、自分に「なじませる」のです。
家がこうだから、育った環境がこうだから、じゃなくてね…。
あなたの魂が親しみや情熱を感じている仕事・活動に、
ストレートに向かってほしいなぁ。
だって、それがあなたへの、そして宇宙へのギフトになるからね。
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