こんばんは。
今回のテーマは、「“聞かない力”と洞察力」。
傾聴など、「聞く力」の大切さについて語られることが多いので、
「聞かない力」と言われると、「えっ!?(゜д゜)」となるかもしれませんね!
でも、あえて「聞かない力の大切さ」をお話しします!
聞かない力は、あなたの、
「何を受け入れるかを選択する能力」と連動している、大切な力です。
このことをわかりやすくするために…、こんな例を挙げます。
同じ親が何人かの子供を育てても、その子供たちの中で、
親の言うことを真に受けて、なるべく言うことを聞こうとする子、
親の言うことはどこ吹く風で、あまり言うことを聞かない子、
それぞれ違いが出てくることがあると思います。
または、同じひとりの子の中でも、響くことと響かないこと
(気にすることと、気にしないこと)の差に気づく場合もあるでしょう。
おんなじ親が育てているのに、どうしてこうなるの…?
出生順や役割等、様々な分析も出てきそうですが、その見方はさておき。
実は、前回の記事◆「毒親という言葉に思うこと」にも繋がるのですが、
私たちは、「自分が何を受け入れ、何を受け入れないか」を、
必ず自分の意識内で決めているのです。
外から何をいかに注ぎ込まれても、あなたが許可をしなければ、
あなたはそれを受け入れない(影響を受けない)のです。
つまり、
あなた自身の内にレセプター(受容体)を用意していなければ、
どんなこともあなたは“キャッチ”せず、
結果としてあなたの現実には響かない、ということなんですよ。
これは日常でも思い当たることがあるのではないでしょうか?
たとえば、誰かから「バーカ!」と言われた人がいて、
「私ってそんなにバカなのかな? 」とすごく動揺する人もいれば、
「あの人、何言ってるのかな?」と、相手をただ不思議に思う人もいる、
そんな“受け取り方の違い”に、気づいたことがあると思います。
先には子供の例を挙げましたが、
小さな頃からすでに個性の違いがあるように、魂的な視点で見ても、
生まれたときからそれぞれの「持ち味や傾向」はあります。
環境や親から受け継いだものが全てなわけではない、ということです。
むしろ、環境や親からも「何を受け継ぐか」をそれぞれが選びます。
そこには、「今回の人生ではこういうことをやろう!」とか、
「こんな経験をしてみるぞ!」という意思が反映されており、
皆、それが実現する環境を選んで生まれてくるんですよ。
そのように、それぞれ自身の内に作られた、
何を受け入れるかという「レセプター(受容体)」は、
決して不変のものというわけではなく…
生きながら自然と変化していくものですし、あなたが様々な経験をして、
「これは私には不要だな」とか、「経験したけどフィットしないな」とか、
「変えていきたいな」と思ったことは、自分で変えることができます。
そうするためには、外の環境や人に根源がある!と見るのではなく、
自分自身の内側に注意を払う必要があります。
自分を観察しなければ、自分がどんな受容体を持っているかにも、
気づくことができませんものね。
そして、ここで「聞かない力」のお話になるのですが…、
あなた自身の意識内に持っている受容体を変更する途中では、
特に、「聞かない力」を活用することが大切になってきます。
なぜなら、その時期のあなたは、
これまで信じていた「旧観念」と、
これから採用したい「新しいアイディア」との狭間にあり、
まだ以前の観念(受容体)が残っていて、
そちらからも依然として影響は受ける状態にあるからです。
人はそれぞれ、自分の世界から話をし、行動しています。
その人にとっての現実、その人から見た物事、その人の感じたこと、
それを元に、あなたという他者とも向き合っています。
ですから、誰かがあなたに言ったことを、
真に受ける必要はまったくありません。
どんな情報も、
「この人は、そういう考えなんだな」
「この人は、そう見ているんだな」
と、まずは受け取って、
内容そのものを「自分のこととして」受け入れるかどうかは、
あなた自身が選択するのです。
あなたにとって真実でないことや、心に響かないことは、
単に「聞かない力」を活用してください。
ただし、ここがポイントなのですが、
そういった「機会」があなたの元にやってきたということ、
そのこと自体は受け止めてくださいね。
あなたがあえて、その機会を持ったということには意味があります。
それを経験したという背景には、あなたの意識が源にあります。
本質を見抜く力を「洞察力」と言いますが、
今回のタイトルに洞察力という言葉を入れた理由は、ここにあります。
人の発する言葉や、目に見える形・行動のみにとらわれず、
ときにはそれらを透過して見抜くこと。それが洞察です。
洞察には、「聞く力」だけではなく、「聞かない力」がマストです。
言葉や行動は嘘がつけたり、当人すら気づかない「ブレ」があったりします。
または単に「信じてしまっていること」や「習慣」を表現することもあります。
洞察力を生かすためには、それらを必ずしも真に受けず、
物理的に聞きながらも、ときには「聞かない」で、
その背後にある本質に焦点を合わせることが大切なのです。
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