今回は、「『現実的』という考えの罠」というお話です。
今日の、あわいお月さま。
何かについて、
「現実的にならなきゃ!」とか、
「現実的に考えると…」とか、
人生の中で「現実的」という言葉を使ったことが、
あなたにも一度はあるのではないでしょうか。
そのとき、当然のように
「これは現実的で、あれは非現実的である」という基準を、
私たちは自分の中に定めているわけですが、
他でもない、自分でそうしているということや、
その基準の「中身」を、どれくらい自覚しているでしょうか。
意識して確かめると、あなたが「現実的」と思う内容とは、
これが現実だと思わされている内容、言い換えれば、
あなた自身「これが現実というものだ」と学習し、信じてきたこと
そのものでできているということに気づきます。
それはまさに、あなたが身につけ、合わせて生きてきた基準ですから、
あなたにとっては「いやでも現実」です。
改めて、疑うということはなかなかないかもしれません。
するとあたかも、その「現実的」と見なす内容は不動のもので、
前提として当然存在することのように思ってしまいます。
でも、
それはあなたの採用した基準にすぎません。
「現実とは絶対にこうである」という性質のものではないのです。
「現実的に」と考えるときの、
あなたの想定する「現実」とは、何を指すのか。
そして、
あなたが想定しているその「現実」の内容は、
あなた自身の所望している現実と一致するのかどうか。
言い換えれば、
あなたがぜひ生きたい、そこにいたいと思う現実なのかどうか。
あなた自身で問い、選ぶ必要があります。
あなたの現実は選べますが、
あなたが自分で「何を選んでいるか」を知らないことには、
それを「選び直す」ことができません。
たとえばいつも、「ここに飲物はコーヒーしかない」と信じていたら、
特にそれを疑わず「そういうものなんだ」と思い込んでいたら、
メニューに紅茶や別の飲み物の選択肢もあって選べるとしても、
あなたにとってはその選択肢は「無い」のと同じことですよね。
自分が「現実的」と思っている内容が、
あなたにとって共鳴できないものなら、絶望するようなものなら、
「現実」の定義を疑ってください。
あなたの信じていることをよく見直してください。
あなたが「こういうものだ」と心の中で決めたことを見直してください。
本当は「心の奥底ではこうであってほしいと望んでいること」、
「内から湧いてきてやまないもの」、
あなたが惹かれるものを、そのまま認める勇気が必要です。
それをあなたの現実にしていいのだと、「自分で認めてください」。
あなたは、何を現実と見なすのでしょうか。
「現実的」と「非現実的」、
もし、あなたの望みが「非現実」の方にあるのなら、
自分でわざわざそのように定義するのをやめるのです。
「こっちが非現実だ」と、あなた自身が決め、分けてしまっているからです。
それは、自分の心に反して二重に生きるのをやめるということです。
選び直すためには、
あなたが「今」信じている現実とは何なのかを、
意識して見つめる必要があります。
「現実的」という言葉が示すものが、
自分の「外」から定められているかのように錯覚をせずに。
あなたにとっての「現実」の中身は、他の誰が決めたものでもなく、
あなたの信じたルールに従っているのだと思い出すのです。
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