今回は、「視点が変わるということは、現実が変わるということ」。
「視点が変わる」と言うとき、それは概念として起こることで、「物理的」現実はそのままなのだ、と分けて考えていることはありませんか。
あなたの心の中で起こることは、外の現実への「感じ方や解釈」を変えるものの、現実そのもの（「事実」と捉えているかもしれません）は、客観的で一定なものであり、自分自身の変化とは独立して存在しているのだ……というように。
しかしそうではないのだ、ということを、私は繰り返しお伝えしています。
あなたの経験している世界は、あなたの意識の反映だからです。
映し出す機能そのものに、問題はない
これをわかりやすく言うと、あなたの意識という「元」がなければ、その反映である現実は存在しない、ということです。
いえ、あるレベルから見れば、「私たちが想像できるものすべては永遠に存在している」ので、正確に言うと「存在はしているがオンにならない（あなたにとっては存在しない）」ということです。
たとえとして、特定の映画作品のデータが存在していても、それを映し出すもの（映写機など）が動かなければ、スクリーンや画面には何も映し出されません。
再生して見るまでは、あなたの中での現実性はないですよね。
また、このたとえに加えて言うなら、どんなデータを再生するか、上映する内容も選べるということはもちろんです。
「一種類の映画だけをプレイするよう定められている映写機」というのはなく、映写機自体に、映し出すものの傾向や味付けは決められていません。
映写機の働きは作品の内容に関係なく、中立だということです。
生活も、現実も、あなたの一部。ただし一部であると思い出そう
あなたがいなければ、「あなたの人生」という表現はできません。
あなたの経験している現実も、歩んできた人生も、日々の生活も、あなたという存在の一部ですが、と同時に、それは「一部である」ということを思い出す必要があります。
どんなときでも、「これが私のすべて！」とは言えないということです。
数ある映画の中で、また、選択可能な様々なシナリオやシーンの中で、あなたがフォーカスしているところだけが「あなたの現実」と見なされます。そのように、体験されます。
けれども、広い視野を持つならば、あなたという存在は様々な可能性……選択している現実も、選択していない現実も含む、「すべて」です。
今見えている現実の裏で、たくさんの多次元的現実が同時にあること。
あなたが望むなら、視点のフォーカスを動かし、違った「現実」を選ぶことができること。
ただし、体験したい内容へ「今」のあなたのエネルギーの周波数を合わせる必要があることを、しっかり思い出しましょう。
視点が変わったなら、現実は変わらざるを得ない
あなたの視点が真に変化するとき、現実は変わらざるを得ないのです。
視点とは、あなたの操作している「道具」のようなものと呼べますが、それをどこに向けるかは、あなたが心の中で「何を信じているか」によって決定付けられます。
右しか存在しないと信じてカメラをそちらへ固定していたら、ずっと右側だけを映し出すことになるようなものです。
ところが、自分次第で360度ぐるりと映し出すことができると気づいたら、どうでしょうか。
今まで見えなかった景色が見えるでしょう。
異なる世界が広がるでしょう。
カメラごしに見ている人にとって、それは「新しい」体験ですが、あたかも新しく見える世界の方は、ずっとそこにあったのです。
直線的な時間という発想から自由になる
私たちは、「時間」についても一定の合意のもとでゲームをしていますから、何かが先にあり、何かが後に生まれる、という考えに慣れています。
先も後もなく、縦横無尽に移動できる、記号や枠組みとしての時間という発想は、まだ一般的であるとは言えません。
でも、あなたがひとたび自分の意識を知ると決めたなら、内的な世界に親しむことで、直線的に流れる時間はないと気づくはずです。
あなたの回想や、眠っているときの夢といった体験に気を配れば、すぐにわかることです。
だからこそ、あなたの視点が変わるとき、「時の前後関係」が持っているように見えるパワーですらも、幻想であったと受け入れることができます。
これこれこういうことがあったから、今がこうなんだ。
そう考えることが、論理的に思えることがあるでしょう。
でも、それは本当ですか。
今のあなたは、どんなものの見方を選びますか。
選んでください。あなたの持つ視点に、慎重になってください。
あなたが今選ぶ視点の映し出す結果が、あなたの現実になるのです。
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