BEATS AND LOVE

スピリチュアリティー、根本の癒し、ヒップホップ音楽とライフスタイルや考えあれこれ

愛はブーメランのように(R&Bとラップを絡めつつ)

4月29日(月祝)の講座で扱う「人間関係」にフォーカスした話題が続きます。
今回の「愛はブーメランのように」も、前回同様に音楽を引用しながらのお話。

前回はこちら「地球上のトリッキーな人間関係を超えて見る」

beats-and-love.hatenablog.com

あなたが放ったエネルギーは、あなた自身のもとへ返ってくる。
そのことはすでに、「経験している世界は自分の反映であり、鏡のようなもの」という認識で、理解していらっしゃるかもしれません。

創造の原理、法則は、私たちは変えることができません。
そのように働くということを、止めることはできないのです。

また、私たちの存在の本質に「普遍の愛」があるということもやはり、変えられません。

あなたが送り出す愛に、フィルターがかかってはいませんか?

ではもし、あなたが自身の愛をそのまま認識する代わりに、そこへ「フィルター」をかける習慣を持っていたらどうでしょう。

それは透明なガラスを曇らせたり、色を付けたりするようなもので、あなたの視界を遮ります。

ところが、自分でフィルターをかけていることに気づかずに、曇りや色を自身の外側にある事実として体験し、それを見せてくれる状況や他者を「問題」と認識していたら?
あなたは、原因を正しいところに探しているでしょうか。

簡潔に言うと、
あなたが、あなたの愛にフィルターをかけているのなら、
あなたのもとに、フィルターのかかった愛が戻ってくる。

あなたの送りだした愛が、ブーメランのようにあなたに返ってくる。

それを考えてみてください。

私たちは、愛するのをやめられない 

しかも、私たちは「愛すること」そのものをやめることはできないのです。
こんなお話から、久しぶりに聴きたくなった懐かしい曲を紹介します。

Keri Hilson(ケリー・ヒルソン)2009年のアルバム「In A Perfect World…」より、この大ヒット曲をご紹介。

YouTubeに公式動画があるので載せます。

★Keri Hilson--Knock You Down feat. Kanye West, Ne-Yo

私も当時、この曲はもちろん、アルバムごと大好きでヘビロテしていました。

★アルバムはこちら「In a Perfect World...」(CD) 

In a Perfect World

In a Perfect World

  • アーティスト: Keri Hilson
  • 出版社/メーカー: Interscope Records
  • 発売日: 2009/03/24
  • メディア: CD
 

ミュージックビデオではドラマ仕立てになっていて、カニエとニーヨ、それぞれが美しきケリーに恋をして、三角関係になっているという形です。

とはいえ、この記事で曲を引用している狙いは三角関係の部分にあるわけではなく、ケリーの歌のパートだけ聞くと、単に、ふいにやってくる「Love」について語っていることがわかりますので、その表現に注目してほしいんですね。

歌のサビに、
(Sometimes) Love comes around, and it knocks you down.
愛が訪れて、あなたをノックダウンする、と言っているフレーズがあります。

come aroundは、ふらっとやって来る、あるいはぐるっと回ってやって来るというイメージがあります。

この歌は恋についてですから、もう二度とやって来ないと思っていたような恋がふいに訪れて、完全に打ち負かされてしまうという意味です(これ、地球人あるある!ではないでしょうか)。

歌の出だしでケリーは、困惑気味に、
「Not again…Oh…This ain't supposed to happen to me.」
「(もうないと思ってたのに)またなの?あぁ、もう……こんなこと、起こるはずじゃなかったのに!」
と、つぶやいています。

そして歌の最後には、

Won't see it coming when it happens
But when it happens
You're gonna feel it, let me tell you now
You see when love comes and knocks you down

いつそうなるかは予測がつかないけど
そうなるときには 
感じで
わかるの、だから言っておくね、
愛がやって来て、ノックダウンされるときには、自分でわかるんだって

と、語ってくれているんですね(笑) 

ちなみに、「Love」は英語だと恋も愛も表します。
この歌の場合は恋という表現が妥当ですが、記事内容に合わせて愛と訳しています。

私はこうした音楽を聴いているとき、英語の世界のまま理解しているので、記事で日本語に訳してみて初めて、「日本語では愛と恋は使い分けがあるのに、英語だとLoveの一語か!」など、意識して考える形になりました。文化の違いは面白いですね。

★Lyricsはこちら(Geniusサイトへのリンク)

genius.com

あと私は、カニエさんのラップの中にレジェンド・ラッパーSlick Rick(スリック・リック)の名が登場するのが気に入っていました。
昔、聴いていたもので。あの滑らかな語り口……「Children's Story」も好きでした。

★Slick Rick--Children's Story

古い曲だとは知っていたけど、なんと、1988年の曲だったとは!今聴いてもいいなぁ。
この曲、私が20代前半の頃に作ったまぼろしの自作のミックステープ(ターンテーブル使用)に、繋げて入れてました。そんなことしたこともあったんだ、ふふふ……。

Slick Rickの今について調べたら、ラッパーとしていまだご活躍中なのですね。

★Slick Rick--Wikipedia(英語)

en.wikipedia.org

それからNe-Yoについては今回ふれる機会がないけど、Ne-Yoも好きでした!

話を戻します。
「Knock You Down」は曲をそのまま楽しめば、恋の歌ですが。

ここではちょっと違った視点で味わってほしいのです。

ミュージックビデオの中にも、ケリーとカニエが互いに「鏡」の関係であることを描き出しているシーンがありました(4分45秒)。
同じようにほほえみ合う二人と、同じようにしかめつらになる二人と。

それから、ジェスチャーではありますが、自分の繰り出したパンチが自分に返ってくる(Knock Down)イメージも体感できます。
まるで、ぐるっと回って自分の送り出した愛が、自分自身に返ってくるかのよう。

これは示唆に富んでいますよね。
一体、私たちは「人間関係」を通して、何をしているのかということです。

この世界を眺めていると、完全な愛、普遍の愛で互いを愛し、調和することは、まるで理想論にすぎず、達成し難い夢物語のように思えます。

でも、これもまた、真実とはさかさまになっています。

私たちがお互いに反目し合い、争うことができるなんて、幻想なんですよ。

あなた自身の純粋な愛、決して止められない愛に、どうぞフィルターをかけないでください。


このテーマは、次の記事と関連しています。
「愛は一種類・真の自己と一体であるとき」

beats-and-love.hatenablog.com

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