BEATS AND LOVE

スピリチュアリティー、根本の癒し、ヒップホップ音楽とライフスタイルや考えあれこれ

隙間産業的なわれら

こんばんは。花金でございましたね。
週末がお休みでない方も、気分だけでもお疲れ様です~。

とあるアメリカのラッパーのインタビューを聞いていたら、
(よく記事に登場するリル・ウェイン様ではないですよ)
1インタビューにつき百回くらいシットという言葉が出てきて、
けっこう使うものだなぁと妙に感心してしまいました。
(百回はおおげさですが 笑)

ちなみに、ののしるために使われているわけではないです。
色んな用法ありますが、主にあのとかこのとかに付属する、
日本語で物を指すときの「やつ(thing)」みたいな感じで。


最近色々なインタビューを漁っていて実感したのは、
私はヒップホップ関連のブラックカルチャーの英語を聞いているわけですが、
インタビュアーが白人であるなど、黒人以外の相手と話しているときと、
インタビュアーも黒人であるときとでしゃべり方が変わるアーティストもいること。

つまり、黒人同士だといわゆるEbonics(黒人英語)が前面に出るけれど、
それ以外の人と話すときには、一般的とされる英語に近い話し方になるのです。

そうでない人もいますが、そういう風に使い分けている人もいます。


私のように非ネイティブかつ、標準とされている英語に慣れている人間は、
そういう違いがある場合、万人向け仕様になっているときの方が聞き取りやすく、
黒人同士で話しているときのインタビューはかなり集中して聞かないと、
聞き取れない箇所が出てきてしまう。

でも、自分の関心を持っているアーティストならどうしても内容を理解したいので、
わからなかったら何度も、何度も、インタビューを細切れに聞き直して、
シットとかの言葉も一緒に何百回も聞くことになるのです(再・何百回はおおげさ)。


これで思い出したのは、少しトピックがずれますが、私が留学していた頃のこと。

ホストシスターとその親友と車で出かけたとき、
後部座席には私と、同じ家にステイしていたポーランド人男性の留学生、
ホストシスターは助手席、運転席にその親友という配置で座って、
いつのまにか隣り合っている2対2に分かれてしゃべっていました。

すると、運転していた子がふいに、私たち留学生2人にこう言ったのです、

「2人が会話していると、英語なのに聞き取れないよー!
すごく早口で話してるし!」と。


これにはびっくりしましたね。

ポーランド人留学生のZ君は、普段から私よりも英語が流暢でしたが、
私はその頃たどたどしい英語だったのに、
留学生同士で話しているときはマシンガントークに聞こえたらしい。

しかも、共通言語は英語なのにネイティブが聞き取りづらいという会話って(笑)
留学生同士では、出身国が違っていても通じ合っているという。


今振り返ると、これは立場が一緒ということで「わかり合える」、
その精神的な楽さで、アメリカ人と話すよりも通じ合えていたのでしょうね。

ポーランドと日本の英語の特徴自体は、だいぶ違いますもの。
きっとこれ、留学した人にはわかる留学生あるあるではないでしょうか。


インタビューの話に戻すと、
こうして改めてアメリカの番組やら何やらを見ていると、
アメリカ文化の中にある人々の自己主張の強さというかアグレッシブさというか、
日本ではなじみのある「謙譲の文化」がほとんどないことに驚きます。

ゼロではないんだけど、根本から違うんですよね。

それは留学時も、仕事でアメリカ人と関わっていたときも、
理解して身につけていたことでしたが、最近はブランクがあったので。

久々に見ると、「謙遜しないどころか、自分をさらにアピっちゃうんだ!」
と新鮮に、感心してしまいますね。


たとえば、日本人だったらほめられたら「そんなことないですよー」
というように否定する人が一般的に多いですよね。
否定しないと居心地が悪いくらいに感じてしまう人もいらっしゃるのでは。
肯定的に答えることに慣れている人でも、「ありがとう」くらいにとどめるでしょう。

でも、アメリカ文化だと、ときに「I know※」が出てきちゃうくらいの勢いですね。
(※うん、自分でもわかってるよ、そうですよ、という意味合い。)
その話題に乗っけて、さらに自己アピールが広がっちゃったりね。


あるとき、そのような文化の違いについて、
私よりも長期のアメリカ留学(向こうの大学卒)を経験している妹と話していたとき、
私たちは「隙間」にいるよね、という話になりました。

アメリカ文化をある程度体験してしまったことと、たぶん元来の性格もあって、
日本だけの価値観の中にいると窮屈になり息が詰まるけれども、
アメリカの文化にどっぷり浸かれるかというと、それは無理!なのです。

あんなにアグレッシブな人たちみたいには、とてもなれない……し、
そうなりたい気もしない。

2人とも、アメリカに対する憧れとかもありません。
元々なかった上に、住んでみたらわかることも色々ありますからね……。


すると、たとえば日本人なのだけどどこか日本人離れした人とか、
アメリカ人なのだけどおとなしかったり控えめなタイプの人などの、
割合狭そうな範囲が自分たちの「気の合う・落ち着くゾーン」になる。

それはけっこう「隙間産業」的な位置なのではないか……
という話になりました。


私は留学経験の後、英語なんて二度と勉強したくないっ!
と心底思っていたにも関わらず、仕事で英語を使っていたばかりか、
気付けばその後フリーランスで翻訳まで引き受けていたり、
何よりも、ヒップホップ文化にのめりこんでしまったせいで、
自主的にずっと英語と縁の切れない人生です。


それも一足飛びにマスターできるということは全然なくて、
少し見える景色が変わってきても、終わりのない学習が続く。

「いつか頂上に辿り着けるのだろうか…」
と、気が遠くなるような道ではあるけれど、やめられないという。


隙間産業的な立ち位置も、見ようによっては面白いしね。


☆☆☆

ところで先日、思いがけずこんなことが。


反則だよ……


ホールズさん。

 

うる星やつらラムちゃんのパッケージ、おまけのコミックメモ入り!
ホールズ3本セット、『ダーリン がんばるっちゃ☆キャンペーン』。


まんまと、大きいお友達が釣られて買ってしまいましたよ!
ホールズ買うの何年ぶりだっただろう。

ラムちゃんは買っちゃうよね……仕方ないよね……
しかも、アニメの絵柄じゃなくて高橋留美子先生の絵だよ。

ラムちゃんへの言及がある過去記事をピックアップ。↓

「エイリアンが共存している話が好きなのだ」

「コスプレ願望でわかるかも!?」


……けっこう熱く語ってるね!!


家に帰ってからよく見たら、
このホールズは、2本で1本がついてくる3本パックと書いてありました。
(そこはまともに見もせずカゴに入れてた 笑)

ラムちゃんパッケージなのに超、お得!?どうしてこんなに大判振る舞い?


漫画といえば、今となっては「Wapanese(ワパニーズ)」という言葉があるくらい、
日本の漫画やアニメやゲームをきっかけとして、
日本に憧れているアメリカ人が多く存在しているらしいですね。

ワパニーズは、何かに憧れている人を指す「Wannabe(ワナビー)」と、
ジャパニーズを合わせた造語ですね。

たとえばギャングスタに憧れてなりたがる人を「ワンクスタ」と呼ぶなど、
見下す感じで使われているように、ワパニーズも軽蔑的というか揶揄する言い方です。

ただ日本文化が好きだとか興味があるという人を指すのではなく、
日本のアニメなどにはまっていて身の回りに日本のグッズがたくさんあるけれど、
実際には日本に行ったこともなく、知識も限定されているのに「かぶれて」いて、
極めて少ない日本語の単語を使いたがる…などの特徴が定義されています(!)
あ、あと、主に(この条件が当てはまる)白人を指す言葉らしいです。


でもね、私の感想では、そんな現状があると知ってけっこう嬉しかったですね。

私がアメリカにいた頃は、そういう未来が訪れるとは想像もつかなかったから。
日本のことを詳しく知っている人、関心を持っている人もほとんどいなかったし。
(以前も書きましたが、それには地域差もあっただろうと思います。)


何がきっかけであれ、「好き」ってすごいエネルギーだからね。

こういったことも、世界がどんどん繋がって垣根がなくなってきている…
と考えると、とても楽しいことに思えます。

いつの間にかそうなっていたんだなって感慨深いし、
これからもきっと、色んな面白い変化が、あっという間にやってくるのでしょう。

その最中にあるときは意識しなくて、「気付いたら」そうなっているんだよね。


それでは、よい週末を~(^∇^)/


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