BEATS AND LOVE

スピリチュアリティー、根本の癒し、ヒップホップ音楽とライフスタイルや考えあれこれ

霊性は、我欲のためには使えない

今回は、霊性は、我欲のためには使えない」というお話です。

これは霊性とは何か」を理解している人にとっては、自明のこと。
何かの是非を問うとか、善悪の観念に関係する話ではなくって、当たり前の説明です。

ちなみに、霊性は英語だとspiritualityですが、「スピリチュアル」と呼ばれる分野の中にも、本来の霊性を表してはいないものはあります。

ですから今一度、あなたの思うスピリチュアリティーが、あなた自身に備わっている真の霊性に沿っているのかどうかを確認してみましょう。

自分だけが得ることを可能にする、二元の幻想

我欲というのはそもそも、「他人にかまわず、自己の利のみを欲する欲望(手持ちの広辞苑より引用)」ですが、
「自己の利のみを欲する」という発想を可能にするのが、分離を前提とした個人の世界です。

あなたと他者は離れた別々の存在なので、「私だけの利益」が存在し得るわけです。
また、誰かが得をすれば、誰かが損をし、
あなたが得れば、あなた以外の誰かが失う、
それが二元的な考えの世界です。

あなたが二元的な観念を信じている間は実際に、それが現実の体験となるでしょう。
あなたにとって、そこに疑いはないように思えます。
それは「事実だ」として体験されるのです。

自分の利益と他者の利益が一致しないのなら、そこに生まれるのは競争です。
誰かが勝って、誰かが負ける。

あなたは自分を守る必要も出てきます。
自己の利益のために。
このときの「利益」の中身は、色々あることでしょう。
物質的な利益だけではありません。
あなたの思う、心の、精神上の、利益というものがたくさんあります。

これらの考えが、今も霊(スピリット)であるあなたにとって、幻想であることに気づいてください。
「私」とは何かを忘れた状態でのみ、そうした考えが意味を成すように思えます。
それが可能な世界を、信じられるのです。

そして、あなたが信じたものは、この世界において形を持った「現実」になります。

あなたひとりの利益という考えには実体がない

あなたひとりの利益という考えには、実体がありません。
それは分離を前提とした幻想に基づく発想で、真実に基づいていません。

あなたがあなたであるのなら、
真の自己としてあなたを生きるなら、
そのような考えは成立し得ないのです。

自己犠牲という考えも、同じ錯覚から発生しています。
他者を犠牲にせず、あなただけが犠牲になれるという発想、つまり「私だけの私」があるという幻想の中にいます。

いずれにしても、あなたが偽りの自己像を自分だと信じているとき、他者と自分を切り離すことが可能だと信じているのです。

そのとき、あなたは「自分が何であるか」を正しく理解していないということです。
真の自己とは何かを、わかっていないということです。

我欲は、あなたをどこにも連れていきません。
これは善悪の観念とは関係ありません。それが「悪い」から、ではありません。
我欲は、あなたが自分を誤解している観念から生まれているがゆえに、あなたに何ももたらしはしないのです。

幻想の中のゲームを続けるなら、それが何らかの意味を持っているように見えるでしょう。
「二元性遊園地」の中でなら、それが実体として体験されるでしょう。

でも、真実は変わりません。
あなたが真の自己を思い出したなら、それを信じることは不可能です。


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