こんにちは~。
今日の記事にする予定の別なテーマも用意しているのですが、
ウェブで気になるニュースがあって、それについて先に書くことにしました。
私の大好きな場所、北海道の知床でのヒグマのニュースなんです。
該当記事はこちら↓
●「ヒグマ、観光客の車にのしかかる 危険な遭遇を写真撮影(ヤフーニュース)」
●元記事「北海道新聞 (どうしんweb) ヒグマ、観光客の車にのしかかる」
過去記事でも何度か、クマについては取り上げましたが、
今回は子連れの母グマだったということで、とても気になりました。
全国的に、人の住む場所にあらわれやすくなっているクマですが、
これをクマ側の問題と捉えるのではなく、
人がクマを理解する、ひいては自然を理解するきっかけにする必要があります。
今日のニュースを見て、私が真っ先に思い出したのはこの本の存在です。
『クマにあったらどうするか アイヌ民族最後の狩人 姉崎等』
私にとって、自然との共生を考える多くの方に読んでほしい本なのです。
姉崎さんはすでに亡くなられていますが、
姉崎さんのインタビューをおさめたこの本が残っていることは幸運でした。
姉崎さんの人生を通して得た「生きた知識」から、学べることは多くあるからです。
ブログの過去記事では、2度、この本について言及しました。
◆「『クマにあったらどうするか』と出会う」
◆「情報について考える」
今回のニュースについても、
クマの行動の意味を理解しなければただの報道で終わってしまいますよね。
写真におさめられたシーンは、
母グマの目線が子グマにあって、車を揺さぶっていたそうで、
子グマを守ろうとした行動なんですよね。
本の中でも再三、子連れグマへの注意が述べられているのですが、
子連れグマの性質を知っていれば、彼らに近づき過ぎてはいけないこと、
少なくともどう接したらいいかのヒントを共有することができます。
ところが、クマについて理解する心がなければ、
「クマこわい、危ない」
「どうやって人間を守るか?」
というような考えに終始してしまう危険があるのです。
私たちは自然の一部です。
また、自然は私たちの一部です。
ご紹介した本の姉崎さんは狩人でしたが、
かつての、生きるために狩猟をしていた時代の狩人たちは、
狩るものと、狩られるものは一体である
という鉄則を、きっと心で知っていたことでしょう。
姉崎さんが「クマが私のお師匠さん」と生前語っていた通り、
狩りの対象である動物から、狩人は学んでいたのです。
これは私自身が動物を観察していて感じたことですが、
相手の動物に「なる」ことができなければ、理解できないことがある。
ある生物のことを知るためには、その生物に「なってみる」
という視点が大切だと思います。
そしてまた、
地球を共有している生物の、どの種でも人間の都合で滅ぼすのであれば、
それは私たち自身の一部を滅ぼすのと同じことです。
多種多様の生物たち。自然の環境。
これは、私たちの地球の財産であり、構成要素そのものでもあります。
自然との共生にご関心のある方、本を読んでみてくださいね。
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