好きじゃないものに囲まれていると、心がやさぐれるよね。
これに物理的にアプローチする場合。
それがあなただけの世界なら（自分の部屋など）、好きなものを選び直し、工夫して整えることができます。
お片付けのメソッドや断捨離という型を採用しなくとも、現在のあなたの趣味や、快・不快は、日々暮らしていればわかりますよね。
不満を持っているにも関わらず、その点にまったく注目しなくなるとき、他の何かに注意がいきすぎて、自分をあまりにもないがしろにしているのかもしれません。
目が楽しくない。
よろこびが生まれないどころか、気が滅入る。
そんな物に囲まれていたら、それが自分自身の物であれば、相応の整理のしどきです。
いや、物とかじゃなくて、環境自体が好きじゃない。
または、
ひとりきりで生活しているわけじゃないし、そうもいかないんだよね。
そんな場合はどうでしょうか。
結局、あなたの心ひかれる環境があるのなら、移ることができます。
日本国内はもちろん、地球上にはたくさんの場所があるのですから。
どんな理由であれ、それは「できない」と感じるとき、あなたは自分を制限しています。
あるいは「できない」のではなく、「したくない」ならば話は別です。
だんだん、物理的アプローチではなくなってきますね。
いやいや、地球世界が好きじゃないのかも。
そう思っている場合はどうでしょう。
霊的な次元ってもっと自由でしょ？
地球外の文明の、別の星ならこうじゃないはず……
地球人ってほんと目覚めてないよね。
はやくこんな地球から出たいなぁ！
地球世界を批判する気持ちが生まれれば生まれるほど、
あなたはその地球世界にからめとられます。
嫌悪は、あなたの注意を嫌悪の対象につなぎ止めます。
二元性の幻想の中では、愛と憎しみが表裏一体です。
（本当の愛は、愛のみです。）
不満の気持ちの根本は「愛」なんだ！と、正当化して思うかもしれません。
そうかな？
それを愛と思うなら、二元の世界からは出られません。
あなたの中に、愛でないものがある。
愛でないものは存在し得ないのに、愛でないものがあるという設定を作った。
それによってあなたは、内側の設定を外に投影した「この世界」を見ている。
物理的に「ここ」から出さえすれば解決する！と思うのは、創造のシステムを理解していないのです。
だって地球の「大衆」が……
政治家や支配層が……
他の、スピリチュアリティーに興味を持たない人々が……
誰かが、世界を悪くしていると思いますか？
それがあなたの「映画」なら。
あなたはなぜ、そういうストーリーを再生しているのでしょうか。
麻痺させ、鈍くすることによって何も感じなくなること、生まれた感覚をただ否定することが「目覚め」ではありません。
そんな訓練や修行はしないでください。
むしろ、直視してください。
あなたが発生させているエネルギーの質を見てください。
それによって、どんな世界「映画」を選択、再生しているかわかります。
あなたの内で行っていることが無力だという錯覚を止めてください。
そうでなければ、
あなたの内側（精神、心）で何をしているかには「効力がない」と思う屈託のない思い込みが、どんどん状況を悪くしてしまいます。
世界は何でもない
今年３月の講座「真の自己と、二元性卒業」の中で、肉体と自己とを同一化し、肉体に重要性を置いている観念から目覚めてもらうためのお話をしました。
◆「【レポート】講座『真の自己と二元性卒業』ありがとうございました」
それが理解できると、「肉体は何でもない」と言えるのですが、
同じように今、「世界は何でもない」というお話をします。
それは、属性をはっきりさせると明らかになることです。
あなたが外に見ているもの（現実）の「出どころ」を誤解して、世界の方に何らかの属性があると考えると、あなたはこの世界に囚われてしまいます。
世界はこんな風だ
と、まるで世界に特定の性質、属性があるかのように意味付けするとき、少なくともあなた自身が「今」そう決めていることに気づいてください。
決定の力はいつもあなたにあり、外にはありません。
あなたの思う「理想郷」も、どこか別の場所にあるわけではなくて、
あなたの内側に存在する概念です。
あなたがそれを選択することは可能です。
ただし、それを体験するには、あなたがまず選択しなければなりません。
選択するということは、見えている現実がどうであるかに関係なく、あなたの内側はその（選択通りの）状態であるということです。
選択した！と言って、心の中ではそっぽを向いたり、真逆を実行したりしているのなら、現実になるのは内側の様子ですよ。
☆人生の具体例に即して理解したい方は、個人セッションをどうぞ。
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