周辺のカラスたちがすごい活気。にぎやかで、忙しくも楽しそうです。
今、カラスは子育てシーズン真っ只中ですね。
今回は、「観念は、重力に似て」という話題です。
講座に出てくださっている方から、
「講座を受ける度、意識が目覚めに向いて、スピリットの観点がよく理解できる。でも、日常に戻ると、気づくと一喜一憂の世界に戻っている！」
という旨のお話を聞くことがあります。
これについて、私は「夢の中で自覚を保つ、明晰夢の訓練と同じなんですよ」ということを以前からお話ししていますが、ほかに、
「地球の重力に似ていますよ」と、たとえて説明することもあります。
本当は、地球という「場」があなたの意識の外にあるわけではなく、それもあなたの内にあるのですが、
ひとつの描写として、そのようにお話しすることができます。
重力のようにあなたを引き戻すものの正体は
あなたが地球で生きている間は、基本的には、物理法則と呼ばれるものに合意していますので、重力を体験しますよね。
体外離脱や夢という形で意識を切り替えない限り、地球生活の中でふわふわ飛んで移動したりはしていないでしょう。
（ただしこれは、地球で信じられている物理法則を破ることが「できない」という意味ではないのですが。）
そうした基本的合意を選んだのはあなた自身ですが、スピリットの観点を忘れている状態では、「外部からそうさせられている」ような気がします。
外部からの不可抗力……地球の地面に自分を縛りつける重力！自分を閉じ込める肉体！といった感覚で、「拘束する力」があることは確かなのだと思うかもしれません。
けれども、物質や現象それ自体には力がありません。
あなたがそれらに意味と力を付与したときに初めて、あなたへの影響を持ち得ます。
あなたの内にある観念と、そこから派生する思いや感情が、あなたがどんな世界を経験するかを決めます。
もし、あなたが「自分とは、肉体である」ととても強く信じていたら、亡くなって物理的な肉体を持たなくなっても、なじんだ肉体のイメージを自分で作り、経験します。
外部の環境は決してあなたを縛り付けていなくとも、あなた自身が特定の観念に重きを置くことで、結果としてその通りのものを自分の現実にし続けます。
つまり、外部には何もないんです。
日常生活で「気づくと、元の意識状態に戻ってしまう」というときは、内に同じ観念を保持していて、それに自分で力を与えている（信じている）ため、相変わらずそれがリアルであると感じられるし、現実として経験もできるということです。
ただ、物質的な世界自体が集合的合意の賜物でもありますから、あなたが本当に自由でいたいのなら、すでに経験した合意を破る程度の強さの、一定の意思が必要なことは事実です。
私たち人間にとっての、現状の地球世界のデフォルト（初期設定）に、「物質的な世界をリアルと見なす」合意があります。
分離した自我があるという観念を保つのに好都合です。
自身の内に信頼を置くことを忘れて、内よりも外を信じるという形で長いものに巻かれるように生きていると、まるで重力に引っ張られるようにその状態へ戻っていきます。
大元の観念が無効になっていない限り、それが「自然」なのです。
スピリットの観点からは、不自然であっても。
その意味で、「分離を信じている自我の観点」からの価値判断は、あてにできません。
自我の評価では大失敗、霊的には大成功
という事柄もあることを、忘れないでください。
幻想に引っ張られなくなるとき
スピリットのままの、本来の自分のものの見方を思い出し始めると、重心が変化していくということを前回お話ししました。
前回◆「You are not alone!! スピリットから見た人間関係【講座ご感想】」
これはたとえですが、その比率がある一定のところまで達すると、もはやそれまで信じてきた様々な観念・合意という“地球の重力”に引っ張られなくなります。
あなたのものの見方の基盤は真の自己に基づくのであって、この世界の観念に基づくのではないという意思決定が明確になっているからです。
あなたが外に見るものは、あなたの内から投射したものです。
この世界で人間は、自分の内から投射したものを、「外の何か」として知覚・解釈しています。
外に見ている自分の心を、あたかも「他の何か」のように捉えているのだと気づけば、「分離を前提とした物質世界という集団幻影」から抜けるのも、あなたの内側によって起こせる変化だとわかります。
抜けるといっても、物理的に「ここを出て、他の世界に移動する」わけではありません。
場所や移動というのもまた、物質的な世界に合わせた観念です。
どのようにしてそれをするか？など、詳しく学びたい方は、こちらの講座もどうぞ。
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